第六章 Perfect Breaker
世代の戦い
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すべてわかっている・・・・》
エクストリームの強みは、相手のメモリの能力や弱点などの情報を一瞬にして弾きだすことだ。
それによって対抗策を瞬時に編み出し、彼等は強敵にも勝ってきた。
相手が鳴海壮吉であることも踏まえたうえで、全力を尽くして戦った。
だが、それでも及ばない。
「なんでだ・・・・・」
「それが自分でわからんようじゃ、まだまだだな。翔太郎」
《スカル!!マキシマムドライブ!!》
「な・・・・・」
「今のお前じゃあ、任せておけない。俺が自分で、あの野郎をブチのめす・・・・」
スカルメモリを装填したスカルマグナムをWへと向け、静かに指をトリガーに掛ける。
そして
「翔太郎・・・・お前は探偵を・・・・やめ」
「ルゥォラァ!!!」
「ろッ!?」
ダゥンッ!!!
放たれるスカルマグナム。
それを胸から出現させたプリズムビッカーで防ぐW。
着弾した瞬間、マキシマムドライブの弾丸は爆発し、Wの姿を完全に覆い隠した。
(最後のあがきだったか・・・・・・)
スカルは、その光景を見てなかなかやるものだと翔太郎を改めて評価した。
あの時点でまだあきらめず、なおも戦おうとする意志。
何度でも立ち上がる力。
荘吉のスタイルにはない物だが、あの諦めの悪さは、恐らく今まで幾度も彼を立ち上がらせてきた原動力だ。
煙が晴れ、その跡には倒れる翔太郎。
その顔を見て、スカルは満足そうに言う。
「フッ・・・・どうやら、帽子が似合う男にはなったらしいな・・・・」
しかし、まだ力不足だ。
やはりこの身が砕けようとも、自分がマスターを殺すしかないようだ。
翔太郎に背を向け、一人向かうスカル。
達者でな、と手を振り、そして―――――
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上空500メートル。
その地点で、シグナムとゼストは向き合っていた。
シグナムの甲冑はすでに意味をなくすほどにはじけ飛んでおり、ゼストの服は焼け焦げている。
「そろそろ・・・終わらせていただきます。騎士ゼスト」
「ああ・・・幕引きには遅すぎたくらいだ・・・・アギト」
《な、なんだよ?》
「いい主を見つけたな」
《・・・・・ああ》
「行くぞ騎士シグナム!!!全力を以っていざ!!!」
「応じましょう、騎士ゼスト!!あなたを必ず解放する!!!」
「オォォォおおおお!!」
「はァァァアアアア!!」
レヴァンティンから薬莢がはじけ飛び、カートリッ
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