第六章 Perfect Breaker
世代の戦い
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、翔拳の前へと浮き上がった翼刀の頭に、まるで撫でるように手を置く。
成長した息子への、父の喜びに見える行為。
そして同時に
「墳ッッ!!!」
翼刀を、地上へと叩き落とす一撃である。
地上へと落ちていた裕理は、上条を脇によらせて落下してきた翼刀をキャッチする。
大丈夫か?と声をかける。翼刀は軽く笑いながら上を見上げ
「一旦戻ろう」
そう一言言って、「EARTH」(仮)へと帰って行った。
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「お前、草加なのか!?」
「・・・・ハァ・・・だからなんだっていうんだ?」
実にいきなりな話だが
仮面ライダーファイズとカイザの戦いは、すでにほぼ決着がついたと言ってもいい。
仮面ライダーカイザのスーツは、高出力のフォトンブラッドを安定配給させるためのXを描いたものとなっている。
故に、基本的に出力はファイズよりも上だ。
それは変身者である草加雅人の能力も相まって、ライダーの中ではかなりの実力者。
しかし、いくらカイザでも超高速の相手は分が悪く、全身をフォトンブラッドで覆ったライダーには出力も劣る。
その二つのフォームを使いこなすファイズ―――乾巧に、善戦はすれども敗北は必至だった。
現に今も、見栄を張って立ち上がっているカイザはぐらぐらと揺れて足元もおぼつかない。
だが、それでもまだカイザはあきらめない。
その行動原理にあるのは一つ――――
「俺は・・・・俺の気に喰わない奴を倒す・・・・それだけだ・・・・」
「草加ァ!!」
衝突する閃光と閃光。
カイザが負けるのは必至だとしても、それが「=ファイズの勝利」になるとは限らない―――――!!
そして、こちらはまた、別の親子対決。
すでにキバはガルルフォームへと強化変身し、音也の変身したダークキバと戦いを繰り広げていた。
ダークキバの紋章がキバを捕えようと無数に放たれ、それをガルルソードで斬り弾くキバ。
元が人間の音也がダークキバに変身するなど、本来できるはずもないことだ。
実際、彼はその消耗が原因で命を落としている。
だが彼はそれを無理矢理敢行し、自らの信念に従って戦った男だ。
そして、その消耗がなくなった彼は、その能力を十全に扱っていた。
「父さん、やめよう!!僕たちが戦う必要はない!!」
「そうはいっても、やめられないんだよねぇ〜これがっ!!」
気の抜けた口調だが、本人も焦ってはいるのだろう。
無理もない。
いきなり召喚されて戦ってい
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