第六章 Perfect Breaker
ランスターの弾丸
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のとか言ってくる二人には申し訳ないが、できればこのまま手を放して引き返してしまいたい。
毛穴が開き、汗が噴き出す。産毛がざわつき、肌が痺れる。
この先にいるのは、ヤバい―――――!!!!
その思考は、ゆうに二分は続いた。
そして、ついに意を決して手首を捻った。
その先にいたのは――――
「良くここまで来た。だが私も不本意ながら、ここを守らねばならない」
「な――――――――――ッッッ!?」
「最後の敵ってことか」
「上等!その幻想、ぶち殺す!!」
あまりにも聞き覚えのある声に、翼刀は絶句した。
交戦する気満々の二人の頭をはたき、今すぐにでも頭を下げたい気分だ。
しかし、それと同時にこみ上げるのは、怒りだ。
その人物を利用しようとするセルトマンへの、純粋な殺意だけが沸いてきた。
「あの野郎・・・・ここまで外道か・・・・!!!!」
「え?」
「知ってんのか?あいつを」
その質問に、コクリと頷く翼刀。
二人はその返答に安堵する。知らない相手ではないらしい。ならば、突破口はあるはず。
「なあ、誰なんだ?あれ」
もはや翼刀に、恐怖はない。
ただ今は、その威圧感に潰されないように心を強く保つことだ。
ゆっくりと、翼刀はその名を告げる。
「あいつは、鉄流不動拳第17代継承者」
「・・・・・え?」
その流派の名は、いやでも聴いている。
目の前の男の流派ではないか。
「ちなみに、俺は18代目な」
「・・・・・ってことは」
「あいつの名は、鉄翔剣・・・・・鉄流不動拳の歴史上、化け物と呼ばれた唯一の男!!!」
「なんだ。今日はやけに持ち上げてくれるな?翼坊」
「ふっざけんな・・・・・なんであんたが出てくるんだ・・・・・親父!!!」
新たな七騎目のサーヴァント。鉄翼刀の実父。
サーヴァント:ブレイカー・鉄翔剣が、大聖杯の核を守護する。
to be continued
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