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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
ランスターの弾丸
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物の形態があったのだろう。

強くなったなぁ、と感慨深くなってくるティーダ。


そこに、当の本人が現れた。
良くやった、と声をかけようとして振り向くティーダ。

しかし、言葉に詰まってしまった。


「おま・・・それ・・・」

「え?何か変?」

「ライフル?」


ティアナが所持していたのは、クロスミラージュを長距離狙撃砲撃の可能なライフルタイプへと変えた、ブレイズモードだ。
しかし、それは読んで字の如く遠距離、ロングレンジで活用すべき形態だ。間違ってもこんな近距離で使うものではない。


「おまえ・・・・あの弾丸をどう防いだ?」

「防御だけは、それこそ神経が磨り減るまで教え込まれたから」

「じゃあ・・・あれは?」


ティーダが仰向けのまま、破壊された壁を見て聞く。
それにティアナは、さっきよりもケロっ、とした顔で、簡単に言ってのけた。


「こうやって―――――」

大きなブレイズモードを振り上げ

「こう!!」

それを振りおろし、同時に発砲。
その威力の相乗効果で、遠くの壁が粉々に吹き飛ばされた。

「模擬戦を思い出した時に考えたの。これ大きいから、遠心力も相まってすごいのよ。これが、どんな障害もブチ破る、「私の」ランスターの弾丸よ」

そう言って、クロスミラージュをツーハンドモードに戻してティーダに付きつける。


「投降してください。兄さん」

「・・・・・・・できると思うか?俺はあくまでもサーヴァントだ」

「でも・・・・」

「それに、どっちにしろもう遅い」


そう言って、ティーダが腹をめくり上げる。
ティーダの肉体は、そこから粒子となってゆっくりと消えて行っていた。


「そんな・・・」

「そんな顔すんな。俺はもともと死人。こうなるのが自然だ」

「でも・・・でも!!やっと、やっと兄さんに・・・・」

「ああ、ティアナ」


言葉を乱しながらも、まったく揺らがず銃口を向けるティアナ。
そのティアナに、ティーダが手を伸ばして頭に乗せた。


「ありがとうな。ランスターの弾丸は、間違いなくすべてを打ち抜くと証明できた」

「え・・・・・・」

「俺の弾丸は素通りだ。でも、お前のは真っ向からブチ破った。それがお前の強さだよ。ティアナ」

「うん」

「ごめんなぁ・・・・俺が変なことで死んだから、お前大変だったろ」

「友達がいたから、大丈夫だった・・・・・」

「それに、いろいろと背負わせちまって、辛かっただろう?」

「いい師匠がいたから・・・・」

「そうか・・・・ティアナ。お前は、一人じゃなかったんだな?」

「うん」

「あの泣き虫が、ここまで
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