第六章 Perfect Breaker
ランスターの弾丸
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その者を利用されてしまうということが、あってほしくないのが本音。
「恐らく、これからもみんなが知っている人物が召喚されるかもしれない。もしかしたら、今ここにいるメンバーも召喚される可能性が高い」
椅子に座ってしまう、そのまま頭を垂れた蒔風に代わって、一刀が叫ぶ。
大人数相手の演説ならば、やはり一刀が一番うまい。
「だけど、セルトマンに利用されていいはずがない!!俺たちは、彼らを解放するために戦うんだ!!」
『オォオ!!』
一同に、一気に気合が入っていく。
相手がほぼ無限に召喚してくると言うのならば、こちらはローテーションを組んで戦う必要がある。
翼人が出て行って戦うこともできるが、中にはセフィロスやゼストのような、翼人とすら渡り合う実力者もいる。
こちらにも翼人クラスの実力を持つ者はいるが、セルトマンの持ち駒と比べると心許ないのが現実だ。
それを踏まえ、各自が準備に入っていくために現状確認の報告のみで、即座に解散する。
そのざわめきの中、観鈴がポツリと案を一刀に漏らした。
「ねえ、このまま全員で攻めちゃう?」
「え?あ・・・・・う〜ん・・・確かに、相手の戦力は結局七騎止まり。オフィナとフォンがいるからと言っても、抑えられないレベルじゃない・・・」
「だったらさ、それで残りのメンバーでセルトマンを?」
そんなことを話しながら、チラリと蒔風の方を見る。
観鈴に何とか回復してもらったとはいえ、元が大怪我だ。まだ憔悴している体力であることにかわりはない。
まるで常人がマラソンでも終えたかのような汗と荒い息。そしてまだ鈍痛が残っているのか苦い顔をしながら、蒔風が首を振る。
「無理だ・・・死人だとして、セルトマンはまだ・・・・一番ヤバい奴を召喚していない」
「「・・・・・・!!!」」
「そいつが出てくるまでは、俺達翼人は引っ込むぞ。すまん、アリス。手を貸してくれ。医務室に行く」
そう言って、アリスの手を借りて医務室へと向かう蒔風。
こうなった以上は、全力で回復に勤しまなければならない。
蒔風に言われて、観鈴と一刀の脳裏に浮かんだのは、一人の女性。
確かに、あれが召喚されたら止めるだとかそう言う次元では済まなそうだ。
時刻は19時を回っている。
空は暗く、戦いは夜へと突入する。
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セルトマン、オフィナ、フォンは下がり、代わりに相手をするのは新たに召喚されるサーヴァント。
そのころ、市外地で繰り広げられていた兄妹対決は
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