第六章 Perfect Breaker
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観鈴を引き連れ、回復してもらいながら蒔風がセルトマンを指差して糾弾する。
「音無が言うには、力のある子だったらしいからな。奏さんは確か、あの世界じゃ天使と呼ばれるほどの実力者だった」
「舜!!」
「おお、蒔風!!身体ボロボロだが――――なるほど、観鈴っちに治してもらったのね」
「うっせぇ。話題逸らすな」
振り返り、蒔風の登場に一刀が反応する。
そして、セルトマンが嬉しそうに腕を広げた。
まだ遊べる。そう言わんがばかりにだ。
だが、そんなセルトマンの態度を無視して蒔風が言葉を続ける。
「そもそも、お前は死後の世界をどうやって知った」
「ん、そういえばそうだ・・・なんでセルトマンはそれを知ってたんだ?」
「俺が昔、「奴」とともに訪れた最後の世界。因果変更でいなくなった魔女のこと以上にシークレットだぞ?それを貴様が知っているのは、なぜだ?」
ギラリと睨み付け、蒔風がセルトマンに問う。
だが、薄っすらと笑みを浮かべて、セルトマンは答えない。
言いたくない、というわけではない。
それは、蒔風がすでに答えに行きついていることを知っている目だった。
だからこそ、セルトマンは言わないのだ。
蒔風の口から、その言葉が出てくるのを待つ。
「英霊の座からは、決して出てくるはずのないサーヴァント。立華奏の理由。彼女を見つけ出した捜索魔術。すべてつながったぞ、セルトマン」
「それで?」
「たった今、調査を頼んだ佳景山と初原から連絡が入った。お前は―――――同系統の奇蹟をもとに、立華奏の居場所を特定したんだよな?」
「正解」
蒔風に、称賛の言葉を贈るセルトマン。短い、一人分の拍手がその場に響く。
ここに向かってくる途中、依頼をした佳景山と初原から連絡があった。
アライアの戦闘中というわずか数十分前に頼んだことだと言うのに、即座に動き結果を出してくれた彼等には感謝するしかない。
その報告は、以下の二つ。
『確かに、お前が言ってた街はあったよ。言ってた通り、昔、山の上の大木で事故があったらしいな。住宅街に「水瀬」って家もあった』
『屋上にプラネタリウムがあるデパートは、そう多くない。確かに、花菱デパートに少女型のかわいいガイドアンドロイドはいたぜ?ゆみな、って子だった』
即ち、それは――――――
「お前が集めた物は、それぞれ"輝志"による奇跡の片鱗だ。世界名は――――」
「KanonとAirだろ?それから」
「そして、CLANNAD、planetarian、リトルバスターズ・・・・極め付けには、Rewriteだ」
セルトマンの後に、蒔風が一気に言い切る。
我々であ
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