第六章 Perfect Breaker
砕けぬ完全
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の莫大な魔力もそこから得ているのだろう(とはいっても、その出力に耐えるセルトマンの魔術回路はやはり化け物じみてはいる)
かつて、同型の聖杯を破壊した時には、多大な被害が周囲数キロにまき散らされた。
それを恐れて、「EARTH」は大聖杯に取り込まれた「EARTH」ビルを攻撃することが出来なくなっている。
しかし、本当にそうだろうか?
溢れ出す魔力が問題ならば、その魔力を消してしまえばいい。
そして、それができるメンバーが、「EARTH」には二人ほどいた―――――
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ボシュウ!という音を上げ、煙となって霧散する魔力。
「EARTH」ビル自体にも穴が開いているため、そのままそこから侵入する人影が三人。
「じゃあ・・・・どこをぶっ壊せばいいんだ?」
幻想殺し・上条当麻と
「流石の僕でも、こう魔力が満ちてると感知しにくいなぁ」
退魔の八衢・泉戸裕理。
そして
「大丈夫。そこら辺は、俺がきっちり把握してるから」
神剣使い・鉄翼刀だ。
「EARTH」ビルは大聖杯に取り込まれる形ですっぽりと覆われているが、外から見ても所々がむき出しになっている。
粗い取り込み、というのが正しい表現か。
そして、その不完全なところは内部にもあり、少し気を付ければ廊下も歩いて進むことができる。
所々からシャボン玉が張りついたように、魔力の塊が引っ付いている個所がある。
無事なところと、魔力のついている場所の対比は3:7と言ったところか。
とはいえ、天上が完全に覆われている分の7なので、壁と床だけならば半々と言ったところだ。
「さて・・・・じゃあ核をぶち壊しに行こうぜ」
「ああ。大聖杯に組み込まれた聖杯戦争のプログラム。それを破壊さえすれば、少なくともサーヴァントとセルトマンの野望ってのは撃破出来る」
あの時。
蒔風とクラウドへと向かったオフィナを止めたのは、確かに翼刀だ。
しかしその作戦は失敗し、大聖杯は本格起動した。
その瞬間、翼刀は担っていた第二作戦へとシフトしたのだ。
(いいか翼刀。もしもだ、あいつがサーヴァントを召喚して聖杯戦争をはじめやがったら、お前はソッコーで当麻と裕理連れてあん中に行け)
その間ならば、セルトマンも外だ。中はガラ空きだと考えたのだろう。
誤算と言えば、七騎のサーヴァントがすべてセルトマン持ちだと言うことくらいか。
それゆえの苦戦を強いられているが、翼刀さえ成功すればそれですべてが終わる。
「魔力には触れないようにな・・・っても、泉戸は大丈
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