第六章 Perfect Breaker
追い詰められた翼
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これまでのあらすじ
セルトマンが新たに召喚したアサシンの正体は、朝倉涼子だった。
彼女は生前からの目的、キョンの殺害を試みるも、自身を見切られた長門とクウガの二人に阻まれ、撤退した。
彼等は今、オフィナの猛攻と対峙していた。
そして、蒔風は絶光尖によってアライアを追い詰めることに成功し、暴走までさせることができた。
しかし、アライアの身体は崩壊することなく、硬度をさらに上げて蒔風へと襲い掛かってきた。
そのころ―――――「EARTH」へと向かっていた、八神はやてをはじめとした時空管理局組を狙う姿があった――――
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「見られてる・・・・?」
「? ティア、どうしたの?」
「EARTH」ビルも見えてきた市街地。
まだ距離がある為封鎖地域ではないが、その「EARTH」が大変なことになっているのに合わせ、街並みから人の姿は全くと言っていいほど消えていた。
とはいえ、人の気配は感じる。
だが、バイクを駆るティアナが感じていた視線は、その彼等からの物ではない。
後部座席に座っているスバルが聞き返して来たが、それを軽く無視して周囲を見渡す。
上空を、飛行能力持ちのフェイトやはやてたちが進み、エリオとキャロを乗せたフリードがその後に続く。
自分はバイクを走らせ、後部座席にはスバルが座る。
(前方を飛ぶ八神指令にも、フェイトさんにも変わった動きはない・・・エリオなんかは気づくだろうけど、その素振りもない。ってことは・・・・・)
「ねー、ティアー?」
黙り込んでしまった相棒を心配して、スバルが声をかける。
ハッとするティアナだが、視線に敵意は感じない。前のみんなが気づいていない以上、そう気を張る必要もない。
そう結論付け、それでも一応報告はしておこうと念話を飛ばそうとし―――――
バンッ!!!
前輪に、横から跳んできた何かが当たった。
着弾したそれは、魔力弾。
かなりのスピードで進んでいたため、横からのその一撃は前輪のコントロールを奪い、バイクを蛇行させてから二人を地面に放り出した。
マッハキャリバーで着地するスバルと、受け身をとって転がるティアナ。
バイクがアスファルトを滑り、街灯の根元にぶつかって止まった。
「ティア!!」
「ッ・・・・、スバル、行って!!!」
「え、でも・・・・・」
はやてたちはすでに先に行ってしまっている。
どういうわけか、彼女たちはバイクが倒れた音が聞こえないようだ。
最後尾だったこともあり、ティアナの転倒に気付かず、
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