第六章 Perfect Breaker
追い詰められた翼
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れを何とか回避しながら、蒔風が舌を出して笑う。
(そのとーりだよ・・・・)
蒔風は、アライアを倒すことを諦めてはいない。
思考しないのは
(やっぱか・・・・道理で、時間がかかるわけだ)
アライアはやはり、暴走故に崩壊するからであり・・・・すでに彼の敗北は決定しているからだ。
(問題は・・・・・)
そう、問題は。
それまで蒔風が持つかどうか、である。
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「小野寺さん!!小野寺さん!!!!」
変身を解いた津上が、ユウスケの身体を揺すって名前を叫ぶ。
ユウスケの変身は解けておらず、ライジングアルティメットフォームのままだ。
だが、周囲の状況は激変していた。
建物は倒れ、街にまで及んだ被害は甚大だ。
均されたコンクリートにはクレーターが出来上がっており、周囲の建物からは火の手が上がっている。
その中でも、一際大きなクレーターの一つに、クウガはめり込んでいたのだ。背中から斜めに突っ込んだらしく、背面部は地面の中だ。そして、腕と足をぐったりと投げ出している。
凄まじい熱源によるものか、クレータのあちこちから煙が上がり高熱を発している。マグマのようなものがへばりついている場所すらある。
隕石が落下した、というのが正しい比喩表現だ。
斜めからクウガが突っ込んだクレーターの中心から、津上の声だけがしてくる。
クウガを揺する津上の脇には、周囲を経過するように見渡す長門もいた。
仮面に覆われ、彼がどんな状態かもわからないが、津上は名前を呼び続けた。
そして、変身が解ける。
傷だらけで意識はない。しかし
ギュゥッと、津上の手をしっかりと握り返してくる感覚があった。
「小野寺さん!!!」
オフィナの一撃を喰らい、死んでしまったのではないかというところまで追い込まれたユウスケは、何とか一命を取り留めていた。
あの相手は、クウガライジングアルティメットフォームをしてそれほどの化け物だったのだ。
そのオフィナは、もういない。
どこに消えたかは、誰にもわからない―――――
to be continued
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