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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
接続不詳の暗殺者
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これまでのあらすじ


五つの完全を率い、「EARTH」を急襲してきた男、アーヴ・セルトマン。

しかし彼が率いてきた五つの完全の内、「速度」と「再生」を撃破した「EARTH」。

召喚されたサーヴァントは五体。
その内、キャスターとバーサーカーも倒れた。

残された召喚枠は、二つ。


消耗しているのはセルトマン派ばかりであるにもかかわらず、彼の笑みは消えていない。


そして、最後の穴を埋める二枠。
弓兵(アーチャー)暗殺者(アサシン)のサーヴァントが召喚された―――――




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セルトマンの目の前で、二人のサーヴァントが召喚された。

一人はアーチャー。

着ている服装は制服。年齢は、20になったかそこらの青年。
オレンジ色の短髪がよく似合っている好青年だ。

セルトマンはどこで見たかなぁ?と、覚えはあるが思い出せないその制服を眺める。
しかし、そんなことはどうでもいいとばかりにアーチャーはポツポツと歩きだしてしまった。


「おーい?どこ行く」

「別に。俺に戦う以外の選択肢はないらしいからな。あんたと戦うのも有りだが」

「やめておけ。今ある自由が余計に減るぜ?」

セルトマンがゼストの際に行った令呪はその命令通り、彼の召喚したすべてのサーヴァントに適用されているらしい。

そして、彼の命令の中で「自害」と「同士討ち」は禁じられたが、セルトマン自体への攻撃は禁じられていない。
それは、セルトマンとしても彼等には自由に戦ってもらいたいからだ。


戦うことを強要する癖に、自由にしてもらいたいとは片腹痛い話だが、こればかりは仕方がない。
令呪の命令は絶対なのだ。


「だったら」

「ん?」

「あんたなんかにやられるよりは、俺はあいつと戦って負けたい」

「わざと負けんものなしだぞ?そのニュアンスで「自害」と言ったんだからな」

「解っている。そこまで馬鹿じゃない」


そう言って、特に走るわけでもなく歩いていくアーチャー。


彼にとって、相手はただ一人。
自分を倒す相手は、彼女のほかにありえない。




そして、もう一人の方は

「と、あとアサシン・・・・あれ?」

振り返ってアサシンの方を見るセルトマンだが、すでにそこにアサシンはいなかった。

っかしいなぁ・・・とため息をつくセルトマンだが直後、彼の首筋に刃が当てられた。


相手の姿は見えない。
後ろから首に手を回しており、当てられている刃はその手に握られたナイフである。


「解ってました
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