第六章 Perfect Breaker
虚栄、倒る
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マンには届かない。
蒔風はそれを見上げると、真人と組み合っているアライアの膝を後ろから崩し「フルスイングだ!!」と叫んで真人にアライアをぶん回させた。
無論、それだけで押しのけられる重量ではないが、上部を理樹の一撃が押したことでそれを押しのけた。
アヴィルドムの残骸は、結果としてそのすべてが一点に集まり、そこで交戦していたのは
「アぁ?なんだこりゃ!?」
「ハッ・・・いい加減しつこいぞ蒔風!!」
怒りで周囲の見えていなかったショウも、ようやく落ち着いたらしく真上からくるそれを見た。
しかしドカッ!!と、ショウと交戦していた“LOND”がうんざりした声でショウを蹴り飛ばし、ショウをそのど真ん中へと押しやったのだ。
そして自分はその下から避難していく。
勝手に潰れろ、ということらしい。
そして、アヴィルドムの残骸が大地へと着地し、そして大量の土砂を押しのけて瓦礫となって落下していった。
その全てが爆発するわけではないが、その残骸から28箇所の爆発が起こり、結果としてそのすべてが炎に包まれていく。
連続した爆発の圧力は凄まじく、周囲に瓦礫が吹き飛ぶよりも、大地に押しつけられて潰され溶けてしまうという結果になるほどだった。
その炎を眺め「死んだな」と言わんばかりに“LOND”が嗤った。
しかし
ガ・・・・ゴ ォォン・・・・・―――――
その炎の中で、まだ原形をとどめている瓦礫が盛り上がった。
大きさは数十メートルの瓦礫の塊。重さにして、数万キロ。
原形を留めているとは言っても、すでにその端はドロドロに溶けている。
その下には、それを抱えあげる人影が。
「・・・・は?」
「オイオイ・・・・テメェが作り出した様なもんだろうが・・・これぐらい出来て、ビビってんじゃねぇよ」
ブンッ!!と
その巨塊を投げるショウ。
放り投げる、ではない。
真上から叩きつけるように、跳躍してからのダンクシュートだ。
そしてそれが向かうのは、ボールに対してあまりにも小さな“LOND”である。
「おォォォオオオオオ!?」
ドンッッ!!と、一気に“LOND”が巨大化する。
肉体の大小など、管理者には容易い変化だ。
しかし、それによって押しつぶされることはなくなった“LOND”だが、ある意味それよりもなお凶悪な男に狙われやすくなってしまった。
「解き放て―――――魔導八天」
「な―――ぐ、この脇役ヤロ」
「死ね」
言葉を言い切る前に、“LOND”の喉が魔導八天によって斬り裂かれた。
ショウの波動砲の力を吸い上げて、刃から伸びた波動剣はすでに30メートルにまで伸びていた。
波動、
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