暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
虚栄、倒る
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
TH」に協力している君を呼んだのは、そう言うことだ」

「はぁ・・・それで、お話はそれだけでしょうか?」

呆れたように返事をするはやて。
とにかく話を進めて欲しいものだ。



「我らの誇る、時空管理局艦船の中でも、最大威力を誇るアヴィルドムだ」

そう言うなり、モニターの映像がライブ映像へと切り替わる。
話には聞いていた戦艦である。

なんでも過去最大最重量級の戦艦らしく、その攻撃力は比べるに値するモノがないほどらしい。


「まだ試作段階だがね。あれであそこを吹き飛ばそうと思っている」

「なッ・・・・!?」

「あの奇怪な、「EARTH」のビルを覆っているもの。あれが基点なのだろう?ならば即座に破壊すればいい」

「しかし!!」

「だから呼んだのだ。早く避難させたまえ」

もはや覆ることはないらしい。
一人の男の手には、その砲撃の発射スイッチが握られていた。


「あと一分もない。気づかれ、攻撃される前にこちらから攻める」

はやては、それを聞きあからさまな舌打ちをした。

しかし、彼らは咎めない。

「EARTH」という組織があるからこそ、この小娘は我々にデカい態度を崩さない。

そう考えている彼らは、このついでに「EARTH」を吹き飛ばすつもりなのだ。
たとえそこにどういう思惑があろうとも、「EARTH」は管理局に借りを作ることになるし、上下関係ははっきりするという物だ。


急いで連絡を取ろうとするはやて。
しかし、モニターの中にある物を見た。

彼等ははやてをニヤニヤと見下しているばかりで、それに気づいていなかった。



モニターの中で、セルトマンがアヴィルドムを見た。光学迷彩で姿を隠しているはずのアヴィルドムを、だ。

試作機とはいえ、すでに完成されているも当然のそれをだ。
見た瞬間、はやては腕を降ろした。


「だったら・・・早く撃つべきですね」

「なに?・・・・バカな!!」

「は、早くしろ!!あれが落とされたら一体いくらほどの予算が・・・・・・」

「砲撃にはまずは迷彩を解除しないと・・・・・・」


そこまで聞いて、はやては踵を返して部屋を出て行った。

ぎゃあぎゃあ騒ぐ老害どもの声は、扉が締められると完全にシャットダウンされる。

部屋の外では、ヴォルケンズをはじめとしてフェイトやエリオ、ティアナたち元起動六課関係者たちが。
それだけでなく、ナカジマ家のナンバーズにアリシアまでもが、彼女の命令を待っていた。


「行くで」

それだけ言うと、シャマルとキャロが転送魔法を展開し、その中に皆が飛び込んだ。

向かうは、「EARTH」。
起動六課組、参戦。



---
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ