第六章 Perfect Breaker
虚栄、倒る
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TH」に協力している君を呼んだのは、そう言うことだ」
「はぁ・・・それで、お話はそれだけでしょうか?」
呆れたように返事をするはやて。
とにかく話を進めて欲しいものだ。
「我らの誇る、時空管理局艦船の中でも、最大威力を誇るアヴィルドムだ」
そう言うなり、モニターの映像がライブ映像へと切り替わる。
話には聞いていた戦艦である。
なんでも過去最大最重量級の戦艦らしく、その攻撃力は比べるに値するモノがないほどらしい。
「まだ試作段階だがね。あれであそこを吹き飛ばそうと思っている」
「なッ・・・・!?」
「あの奇怪な、「EARTH」のビルを覆っているもの。あれが基点なのだろう?ならば即座に破壊すればいい」
「しかし!!」
「だから呼んだのだ。早く避難させたまえ」
もはや覆ることはないらしい。
一人の男の手には、その砲撃の発射スイッチが握られていた。
「あと一分もない。気づかれ、攻撃される前にこちらから攻める」
はやては、それを聞きあからさまな舌打ちをした。
しかし、彼らは咎めない。
「EARTH」という組織があるからこそ、この小娘は我々にデカい態度を崩さない。
そう考えている彼らは、このついでに「EARTH」を吹き飛ばすつもりなのだ。
たとえそこにどういう思惑があろうとも、「EARTH」は管理局に借りを作ることになるし、上下関係ははっきりするという物だ。
急いで連絡を取ろうとするはやて。
しかし、モニターの中にある物を見た。
彼等ははやてをニヤニヤと見下しているばかりで、それに気づいていなかった。
モニターの中で、セルトマンがアヴィルドムを見た。光学迷彩で姿を隠しているはずのアヴィルドムを、だ。
試作機とはいえ、すでに完成されているも当然のそれをだ。
見た瞬間、はやては腕を降ろした。
「だったら・・・早く撃つべきですね」
「なに?・・・・バカな!!」
「は、早くしろ!!あれが落とされたら一体いくらほどの予算が・・・・・・」
「砲撃にはまずは迷彩を解除しないと・・・・・・」
そこまで聞いて、はやては踵を返して部屋を出て行った。
ぎゃあぎゃあ騒ぐ老害どもの声は、扉が締められると完全にシャットダウンされる。
部屋の外では、ヴォルケンズをはじめとしてフェイトやエリオ、ティアナたち元起動六課関係者たちが。
それだけでなく、ナカジマ家のナンバーズにアリシアまでもが、彼女の命令を待っていた。
「行くで」
それだけ言うと、シャマルとキャロが転送魔法を展開し、その中に皆が飛び込んだ。
向かうは、「EARTH」。
起動六課組、参戦。
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