第六章 Perfect Breaker
虚栄、倒る
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ています」
抑えるとは言っても、その衝撃全てを散らすなど不可能だ。
アリスにできるのは、二人の様に巻き込まれそうなものを連れて、離れさせることだけである。
「なのはさん、ひどい・・・レイジングハートも修復が必要ですね。再生の完全は?」
「消えました・・・・それこそ、完全に」
「そうですか・・・・ありがとうございます。五代さんは?」
「俺、一回変身解除されちゃったから何時間かは何もできないんですよ」
「では、お二人とも「EARTH」へと。あそこなら一応まだ大丈夫です」
そう言って、二人を下がらせようと指示をするアリス。
ショウと“LOND”の戦闘は、またまた終わるモノではないだろう。
そうしていると、三人に影がさす。
上を見上げると、そこには時空管理局の戦艦が飛行していた。
「ついに干渉してきましたか・・・・いえ、それも当然かもしれませんね」
その戦艦を見上げ、アリスが呟いた。
改めて見る視線の先には、クラウドと戦うゼスト・グランガイツ。
元とは言え、時空管理局員がこのような形で出されては、あちらのプライドもあるのだろう、出てこざるを得ないと言うことか。
その実際のやり取りは、もう十分ほど前に遡る。
時空管理局・地上本部の上階に存在する会議場。
そこに、八神はやては呼び出されていた。
その理由は、現状「EARTH」に起きている事態のことである。
「相手の男は、魔道士なのだろう?」
「魔導師ではないです。魔術師です。我々とは別の技術体系を持った魔導です」
「なんでもよろしい。とにかく、敵の男はそれなんだな?」
なんでもいいわけあるか、と心で悪態をつくが、ここでは首肯だけをしておくはやて。
あの事件から一日以上たって、時空管理局もようやく重い腰を上げた。
しかし、それは「EARTH」がやられそうだからでも、世界が危険にさらされているからでもなく
「その男は、死者を呼び戻すと言うことか?」
「正確には「死者の魂を、コピーして現界させる」ですが、確かにその認識で合っています」
「なるほど。まあ、我々としての一番の問題は、これだ」
そうしてモニターに出されたのは、つい先ほど召喚されたランサー:ゼスト・グランガイツである。
「事もあろうに元とはいえ時空管理局員。それをこのように使われては、我々の沽券に係わる」
(そんなつまらんことのために、ようやっと動いたんかいこの盆暗)
再び悪態をつくはやて。
それでもまったく表情に現さないあたり、彼女もなかなかのタヌキだ。
「というわけで、我々も手を貸すこととした」
「「EAR
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