第六章 Perfect Breaker
止まらぬ再生
[1/10]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
これまでのあらすじ
大聖杯の起動。召喚されるサーヴァント。
セイバー・セフィロス
キャスター・“LOND”
バーサーカー・フォーティーン
かつて倒された怪物たちが、再び目の前に現れる。
更に、なおも止まらぬ完全の従者。
そしてバーサーカーを破ったクラウドの前に、新たなるサーヴァントが召喚された―――――
------------------------------------------------------------
「ゼスト・・・・グランガイツ?」
「元時空管理局員だ」
クラウドが名を繰り返し、自らの出自を語るゼスト。
ガチャリと、地面に立てられた槍が抜かれた。
それに反応し、剣を構えるクラウド。
しかし、その切っ先はセルトマンの方へと向けられた。
「・・・・・・・」
「おう?どういうことかな?」
「解っているだろう。この戦いを終わらせろ」
ゼスト・グランガイツ。
元時空管理局Sランク魔導師。
彼はもともと、悪人ではない。
結果としてスカリエッティという悪に加担してしまっていたが、彼自身は正義と平和のためにその力を使う武人である。
その彼が、今この状況でセルトマンの言うことを聞くかというと、そうではない。
「終わらせるんだ」
「おいおい。君の願いは良いのか?死んだ部下を生き返らせるんだろう?」
「そうだ。しかし、彼らに刃を向け、なおも貫く願いではない」
死んだ部下、というのはスバルとギンガの母、クイント・ナカジマ等のことだろう。
彼等の死に納得のいかない彼ならば、自らを置いておいたといしても彼女たちを復活させたいと願ったとしてもおかしくはない。
だがその為に必要なのはサーヴァントを倒すこと。
この聖杯戦争は、セルトマンによって歪められたものだ。彼としては本意ではない。
「まったく・・・・まあそうなるよな。あなたならそうなると思っていた」
「なに?」
しかし、その状況でセルトマンはやれやれと肩を竦めて見せるのみ。
「サーヴァントとして召喚されたものは、確かに願いを以って召喚に応じる。それが、この聖杯戦争に参加する意味であり目的だ」
だからこそ、サーヴァントもこの戦いにすべてをかけるのだ。
その生涯にて果たせなかった、願望をかなえるために。
しかし
「私の大聖杯の使い方は違う。そんな方法での至り方は出来ん」
セルトマンの「目的」
世界を破壊し、それでなお自らの存在を証明することで自らの「完全」を証明してみせること。
だが、彼の言う目的とは単純な破壊では済まないらしく、彼なりのや
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ