第六章 Perfect Breaker
止まらぬ再生
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鉄の意志の想いのみ。
「・・・興味ないね」
それを皮肉るように答えながら、まんざらでもない笑みで返すクラウド。
そして、クラウドが駆け出そうとした瞬間
「ゼァッッ!!!」
ゼストの一閃が走り、クラウドへと斬撃が飛来していった。
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「あれは・・・・!?」
「余所見をしている場合か」
「グゥッッ!!!」
召喚されたゼストと、クラウドの激突を見ながら、上空の蒔風はセフィロスの一撃を朱雀青龍刀で受け逸らしていた。
セフィロスの背には、片翼の翼が。
サーヴァントとして召喚されるのはその人物の最盛期の姿でだ。
クラウドへと移されたはずの漆黒の翼があるのは、そう言うことだろう。
「それにしてもお前、よくも一回俺の翼を使いやがったな」
「あれか・・・・フ」
「あ?」
「大したことのないモノだった、と思ってな」
「ンだとコラ!!!」
蒔風が押し切り、一回転して玄武盾を投げた。
空を裂いて飛んでいくそれをセフィロスが弾き、その隙に接近した蒔風が青龍刀で斬り裂いた。
それを当然の如く受け止めるのがセフィロスだが、蒔風の姿が一瞬だけブレた。
「なに・・・・・ごァ・・・・!?」
目の前の蒔風の姿は、まるで投影していた映像の様にブレ、青龍の姿へと変わった。
そのことに驚愕するセフィロスの背後に、突き刺さる白虎釵。
背後には、深々とそれを両手で押し込む蒔風がいた。
「移し身・・・・・か!」
「移ったんじゃない。映したんだ」
七獣たちは、蒔風の姿を取ることができる。
かつて青龍も、蒔風のふりをして行動していたことがあった。
ただそれは姿だけなので、看破されれば一瞬だ。
しかし、この戦いのさなかではその一瞬が命取りになる。
「貴様・・・・!!!」
背後からの一刺しに、セフィロスが身体を返そうとする。
しかし、蒔風の瞳にはいやらしい笑みが。
「っと、いいのか?」
首だけを返して、セフィロスが前に再び首を戻す。
そこにいるのは青龍。
手に持つ青龍刀は、正宗で押さえているため攻撃には転じないだろう。
そして、青龍の姿が消えた。
正確には剣の状態へと姿を変えただけだが、その一瞬がセフィロスに緊急回避行動をとらせるには十分だった。
もう一本の白虎釵が、飛来してきていたのだ。
青龍刀を抑えることで固まっていた正宗。それを握る腕を強引に引き上げ、背中の痛みを無視してでも体勢を崩しながらそれを弾いた。
そして、その
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