Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission17「TRANS-AM」
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
0355 作戦エリア
「照月、空間移転に成功しました」
『良かった……これが失敗したら、どうなることか』
セレンはため息をつく。
私はすぐにシステムを少し改変した。これで、私が隠し持つ1つのシステムを明かせられる。
『……おい、照づ』
無線はいらない。ただ、提督と2人で居たかった。そう考えながら通信を切断し、提督を起こす。
「起きて……」
「……っ」
提督が無事目を覚ます。空間転移を初めて体験した提督のことを心配したが、無事に目を覚まして何よりだ。
すぐにレーダーを起動し、深海棲艦の情報を確かめる。
其処にはやはり、特殊なシステムを起動している深海棲艦が引っ掛かった。これで間違いない。
舵を取り、深海棲艦の方へ向ける。最大戦速で、それに向かう。私は私のことを隠し持つことがあまり好きじゃない。そして、私のことを知ってほしい。
そう考えながら、深海棲艦の方へ進む。不意に来る警告音、それをシールドを駆使して攻撃を防ぐと、提督は私に顔を向けていた。
「手を……つないでくれる?」
それは、私にしか分からない事。TRANS-AMのことはまだ隠してそれを伝える。
そっとではあるが、戸惑いながらも手をつないだ提督を見つつシステムの解除を進める。
これで、私の封印を完全に断つ。そして、すべてを晒し出す。
(システム解除……100%、システム稼働による影響計算を完了……)
そして私は叫んだ――――――
「トランザム!」
艤装が装備され、全てがTRANS-AM専用武装に入れ替わる。艦を防御機構で全てリソースを使い、私の方にかかるリソースをすべて艤装につぎ込む。
艤装の稼働は問題なし。TRANS-AM稼働限界……180秒。大丈夫――――――
「提督――――――隠してて―――――――――ごめん」
提督の手を離して、私は艦を飛び立った。
「その力で――――――わたしは―――多くの人を守る」
専用武装の1つである「星明」を強く握りしめ、そう呟いた。
敵を捉える――――――「憎破棲姫」。そんなことはどうでもいい、戦う。
接近して正確に憎破棲姫を捉えるが、やはり同じ実体剣で相殺される。動きを変えて長10cm砲によるゼロ距離射撃。被弾し傷はつくがすぐ直る。ネウロイと一緒だ――――――そこに私は蹴りを加える。
一瞬ひるんだ様子で私を見つめた憎破棲姫。すかさず艤装の砲撃を正確に撃ちながら、高速移動で此方に正確な近接戦闘を持ちかける。
「何か」を隠し持ってる――――――?同じTRANS-AMとはいえ、ここまで差が出るという事は何かを隠し持っている。その答えは、レーザーブレードが赤く光っていることから分かった。
使わせない――――――それを考えつつ星明で率先
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ