暁 〜小説投稿サイト〜
Blue Sea 『空と海の境界線』
Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission17「TRANS-AM」
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すわけにはいかないが。

「通信が終わりました、今から吹雪の方へ移動してください」
するとSaratogaの甲板から吹雪と思われる駆逐艦の甲板まで彼女が生み出した階段が既に存在していた。勿論、艦隊が前進しながらだが。

「これに従って進んでいけばいいんだな?ストライカーと武装は預ける。そこの中佐が触らないようにしておけ」
「わかりました」
中々流暢な喋り方で了承してくれると私はその階段を進む。

何か重大な秘密を知ろうとしている気になりそうで仕方ない。
リラックスしよう、そう言い聞かせながら歩んだ。



同時刻 吹雪甲板

『そちらに合流したウィッチが移動したいと言っていますがどうします?』
「許可する。ただし変な真似はさせるな」
『ラジャー』
Saratogaからの通信が切れると階段が現れ、しばらくするとあのウィッチが現れてきた。
あれがウィッチの服装か?と思わせながらではあるが。

「吹雪、出迎えに行くぞ」
「わかりました」
艦の管制をしている吹雪に呼び掛け出迎えに同行させる。
降りてきたウィッチは吹雪の甲板に降り立った。真剣な眼差しだ。
「此方初見となる、ニューフィールド島第2鎮守府の提督を担当している。軍の関係で名前など様々な情報は公開できない。まぁ、名称として『イーヴォ』と呼んでくれ」
「了解した。私はゲルトルート・バルクホルン。元第501統合戦闘航空団『STRIKE WITCHES』所属、今はサンド島鎮守府ウィッチ部隊所属だ。よろしく頼むぞ」
お互い海軍式の敬礼で返す。



まだこういう事には慣れていないが所属が所属だ。慣れていくしかないと考え教えてもらったものだが……
「まさか、こうしてセレンの手でお前と逢うとはな」
「私も存外驚いてる。セレンがなぜ私を出撃させたのかわからない」

中々話が合うものだ。セレンについて、のことが特にだが。
どうやらあちらも臨時編成らしく、空母以外の大型艦がいないのは「省エネでなおかつ護衛しやすいメンバーを選んだ」らしい。

『意外だったな。まさかこんなにも司令とすんなり話が進むウィッチだとは』
『ま、磯風がそう言うなら相当なウィッチだろうね。私は妙高姉さんの方が怖いけれど』
吹雪の通信(というよりか艦娘固有の通信機能)で磯風、初風と続けてそう呟く。無線が丸聞こえだろうか。私にも聞こえた。

「……そうだ、照月の事、知っているか?」
「ああ……あの照月か」
イーヴォ提督は何かを思い出す。
まさか、照月の過去について知っているのか……?いや、鬼神だから必然だとは思っていたが……

「吹雪、例の照月のデータを表示するのを任せる」
「了解です」
そう言うと艦娘のシステムでデータにあった照月の船体データが表示される。
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