第一章
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「う、うん!」
「じゃあ!」
お父さんの言葉に従いだ。そのうえでだった。
お母さんも娘達もまずは座っていたテーブルの下に潜り込んだ。そうしてとりあえずの危機はやり過ごした。
揺れは暫くすると収まった。それを受けてだ。
お父さんはテーブルの下で顔を見合わせている家族にだ。今度はこう告げた。
「収まったみたいだな」
「そうね。とりあえずは」
「けれどこんな揺れって」
「普通じゃない。また揺れるかも知れない」
それでだと言ってだった。お父さんはまた家族に話した。
「お家の中にいては危険だ」
「ええ。それじゃあ今は」
「とりあえず外に出ましょう」
「お家が倒れたりしないうちに」
避難場所まで向かおうとだ。家族で家を出にかかった。玄関までは順調だった。
しかしお父さんが玄関を出たところでだ。まただった。
世界が揺れた。今度は家だけではなかった。
世界全体が揺れたのだ。やはり左右だけでなく上下にもだ。
そのあまりにも激しい揺れから家族で必死に逃げようとする。だが。
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