暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
秩序のナイトメア
[24/24]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
下美人。あなたの心臓、私にちょうだい?」

「え……!?」

「私はね、まだ死にたくないの。たった一人の心臓と薬品、雑魚アンデッドだけじゃ全然物足りないの。だからね……お願い、私のために死んでちょうだい?」

「そんなの、イヤに決まってるよ!」

「そっか……こんなにお願いしても聞いてくれないんだ? だったらもうお話しても意味ないよね!」

目が赤く光り、彼女は突撃してくる。左腕から繰り出される怪力を、私は逃げながら必死に受け止める。

彼女は本気だ、本気で私の心臓を狙っている。でも私はこんな所で死ぬわけにはいかない、だってケイオスと約束したから! 生き残って、今度こそマキナと一緒に暮らすんだ……!!

『魔力装束の術式、構成できました! バトルドレス、どうぞ使ってください!』

「良いタイミング、イクス! でも……どうやって使うの?」

『これは魔力とエナジーを混成させた特別製なので、あなたの持ち歌の一つを発動術式にしています。その歌は―――です』

「え、まさかのその歌チョイス? ……ま、四の五の言ってる場合じゃないか!」

彼女の猛獣じみた攻撃を凌ぎながら、私はあの歌を詠唱する。イクスの魔力と私のエナジーによって編み出される戦闘装束。生き残るために……私は甘んじて魔導師の衣装を身に着けよう!

「あいむしんかーとぅーとぅーとぅーとぅとぅー……♪」

そうして私が身にまとった衣装は、ガレアの王が用いる民族衣装と、かつてサバタさんが使っていたメイル・オブ・ルナの要素を併せ持った、青のかかった白と紫で構成された服だった……。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ