秩序のナイトメア
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下美人。あなたの心臓、私にちょうだい?」
「え……!?」
「私はね、まだ死にたくないの。たった一人の心臓と薬品、雑魚アンデッドだけじゃ全然物足りないの。だからね……お願い、私のために死んでちょうだい?」
「そんなの、イヤに決まってるよ!」
「そっか……こんなにお願いしても聞いてくれないんだ? だったらもうお話しても意味ないよね!」
目が赤く光り、彼女は突撃してくる。左腕から繰り出される怪力を、私は逃げながら必死に受け止める。
彼女は本気だ、本気で私の心臓を狙っている。でも私はこんな所で死ぬわけにはいかない、だってケイオスと約束したから! 生き残って、今度こそマキナと一緒に暮らすんだ……!!
『魔力装束の術式、構成できました! バトルドレス、どうぞ使ってください!』
「良いタイミング、イクス! でも……どうやって使うの?」
『これは魔力とエナジーを混成させた特別製なので、あなたの持ち歌の一つを発動術式にしています。その歌は―――です』
「え、まさかのその歌チョイス? ……ま、四の五の言ってる場合じゃないか!」
彼女の猛獣じみた攻撃を凌ぎながら、私はあの歌を詠唱する。イクスの魔力と私のエナジーによって編み出される戦闘装束。生き残るために……私は甘んじて魔導師の衣装を身に着けよう!
「あいむしんかーとぅーとぅーとぅーとぅとぅー……♪」
そうして私が身にまとった衣装は、ガレアの王が用いる民族衣装と、かつてサバタさんが使っていたメイル・オブ・ルナの要素を併せ持った、青のかかった白と紫で構成された服だった……。
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