暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
最終章:夢を追い続けて
第58話「一時の帰宅」
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くつか区分けされている。
 ...と言うのも、ISだけじゃなく色々なメンテをする場所だからな。
 だから俺が今いる場所とシャルや博士が仕事している場所は違う。

「さて、とりあえず何か異常があれば言ってくれ。」

「...とりあえず、休む方向で頼む...。」

「...それもそうだな。」

 チヴィット達はとりあえず休ませよう。
 だいぶAIも人間らしくなったので、疲労もあるようだ。

「白と夢追は大丈夫か?」

【問題はないけど...一通り見た方がいいよ。】

「ちょっと無理させたからな...。わかった。」

 まずは一通り見る。
 メンテナンスと言っても俺にできる事は限られているからな。
 活動に支障を来す程の異常となると、ちょっと手に負えないが...。
 まぁ、その点においては大丈夫なようだ。

「...数値にブレがあるな...。正常値とあまり変わらないから支障はないが...。まぁ、無茶させた影響だろうから、ちゃんと元に戻しておくか。」

 キーボードを叩き、数値のブレをなくしていく。
 これならすぐに終わりそうだ。





「完了っと。じゃ、早速シャルの所に行くか。」

 メンテも終わり、夢追は待機形態に、チヴィット達も格納領域で休んでいる。
 白は俺の頭の上に陣取っていた。

「ここか。」

 シャル達がいる区画に辿り着く。
 どうやら、一段落着いているようで、慌ただしそうには思えなかった。

「おや、ちょうどいい所に来たね。」

「グランツさん。お久りぶりです。」

 グランツさんが俺に気づいてやってくる。

「...えっと、寝てますか?」

「あはは...まぁ、最低限はね。」

「相当やつれて見えますよ...。」

 職を失くしていた時と違い、忙しさでやつれている。
 それだけ忙しい状況が続いているという事だろう。

「アミタとキリエはまだかい?」

「二人共、まだ仕事が残っているみたいで...。」

「そうか...二人も頑張ってるんだね...。」

 疲れたように呟くグランツさん。

「...話は変わるけど、秋十君達は桜君達を止めるつもりなんだね?」

「...はい。桜さん達も、それを望んでいるでしょうから...。」

 一転して、真剣な表情でグランツさんは言う。
 俺もしっかりと向き合って肯定の意を返す。

「...それは、想像以上に難しい事だよ?」

「っ...わかってます。あの人達がそう簡単に―――」

「そう言う事じゃないんだ。...彼らが捕まえられるかどうかじゃない。」

 首を振り、そう言う事じゃないというグランツさん。
 
「ただ止めるだけなら、君達ならばできるだろう
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