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仮面ライダーLARGE
第一話「主人公は……」※修正
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ちはその竜巻に触れて、一斉に弾き飛ばされた。その竜巻が消え去った時には……
「こ、これは……!?」
アーマー越しの両手を見下ろし、さらには自分の身なりを見下ろす。その姿は紛れもなく変身ヒーロー……
――これは、まるで……
「……仮面ライダー(ヒーロー)じゃないか?」

ガバッ……
勢いよく布団から跳ね起きた。汗だくになる顔をぬぐいながら息を荒くして、天井を見上げた。時計の針は、まだ午前二時を指している。
――ゆ、夢か……
いい夢なのか否か、今の俺は息を荒げるだけで、興奮が止まらない故によくわからなかった。しかし、次第に夢だということを思えば思うほど、何かと悔しさが増してきた。
そのせいか、その後はあまり寝れずにいたのであった……

朝、俺はあくびをいくつもしながら通学路を歩いている。上空には自衛隊のISが優雅に空を滑空している。しかし、ミリタリーとして俺は認めたくないゆえに興味なんてなかった。俺は通学を続けた。
学校について下駄箱で履き替えて校舎に上がるとき、俺は偶然にも朱鳥と会った。しかし、声はかけなかったし彼女も声をかけようとはしなかった。昨日の気まずさから未だに俺の心はぎくしゃくしている。
その後、教室で何気もなくつまらない授業を延々と繰り返して、昼休みに入った。
今日はパシる連中はいなかった。なにせ、昨日何せ昨日のマラソンで朱鳥に猥褻しているところを偶然にも通りかかった人に見られてしまったため、それで学校が訴えられて無期限の停学処分を食らったという。いい気味だ。きっと、連中はそのまま学園を去るに違いない。女尊男卑のご時世、こうなってしまったら男はもう今の居場所を失うだろう。それが今の世の常である。俺は、それに追い打ちをかけるかのように、先生に連中が俺をパシリにしていたこともチクっておいた。これでもう逃れることはできまい。
しかし……
「……」
自習中、女子の数人がノートのページを丸めて朱鳥へ投げつけてくるのである。それを朱鳥は席に座りながらうつむき続けているだけであった。
もちろん、俺はそれを見ていい気分がしない。しかし、他の奴らは見て見ぬふり、もしくはイジメている女子と同じように笑いをこらえている。最低な奴らだ。こんなこと……
今すぐにも、やめさせたいという衝動に駆られてしまうも、ここで騒ぎを起こしたら元も子もない。ここは絶えるしかないのだろうか?
そうこうしているうちにも自習の時間は終わって、昼休みになった。
「……朱鳥?」
購買でパンを買いに行こうとした矢先、目の前を朱鳥が横切っていった。行先は俺と同じ購買であった。
今日も購買の前で生徒たちの行列はすごかった。しかし、そんな人ごみに交じ和うことなく、ただ目の前で黙って見ているだけだった。船客の生徒たちが次々にパンを買っていって、居なくなるまでた
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