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仮面ライダーLARGE
第一話「主人公は……」※修正
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体育の顧問は事あることに嫌な教師だ。ことあるごとに嫌みを言ってくる。きっと、朱鳥にはセクハラを言ってくるに違いない。今がこういう時代だから、男性の教員らもやはりストレスが半端ないのだろう。だから、生意気な女子は無視して、あえておとなしくて気弱な朱鳥だけを狙って言うのだ。
「うぅ……」
こうなれば仕方ないと、彼女は職員室から女子で一番大きいサイズを借りて、それを着た。案の定、胸がピチピチすぎて苦しそうだ……やばい、エロすぎる。
「……」
俺は、そんな彼女の姿に顔を赤くしてそっぽを向いた。男とは言え、こういうものは見てはいけないと思春期ながらの抵抗が出る。
「は、早く! 早く!!」
「ま、待ってください〜!」
俺の後を朱鳥が追う形で二人は十分遅刻の校庭に向かった。当然、体育の顧問が仁王立ちして俺たちを待ち構えている。
「こら! 遅いぞ? どこで道草食ってたんだ!?」
毛むくじゃらのゴリラ体系で、おまけに顔もキモイと有名なスケベ教師、体育顧問の三原(独身)は容赦なく俺に怒りだす。それに合わせて周囲はクスクスと笑いだしたり爆笑したり……
「ったく! だからブタ男なんて呼ばれるんだぞ? それと……」
三原は、次に俺の時との視線を一変させて、鼻の下を伸ばしながら朱鳥のほうへ振り向いた。
「遅刻常習犯の桑凪も、そろそろ反省っていうものを知ってもらわないとなぁ〜?」
「はうっ……」
そういって、朱鳥の割れ目の浮かんだブルマ越しの尻を軽くタッチしやがった。明らかな猥褻行為だ。しかし、周囲の女子からは朱鳥に対して「ざまぁみろ」と言わんばかりの笑みを浮かべてヒソヒソ笑っている。正直、彼女は学園一のマイペースでのんびり屋なのだ。その、マイペース過ぎることである意味問題児にされており、常にのほほんとしているので周囲からは「ノロ子」と呼ばれたり特徴を強調されて「オッパイ本体」とか言われたりもしている。
「ぐすんっ……ひっぐ……うぅっ」
そんな彼女は、のほほんでマイペースでも、やっぱりこういうことをされれば顔を赤くして泣きそうになっていた。しかし、泣きそうな寸前をどうにか辛抱強くそれを堪え続けているではないか。本当に立派だよ。
やれやれ、体育しょっぱなから嫌な思いをしてしまった。早くこんな時間など過ぎ去ってしまえばいいのに……
その後、マラソンの授業が始まった。学園一帯の外を数週する内容だ。ま、数週というところにややアバウトさを感じられるが、正直このマラソン授業は何週走るかは三原の気分次第で決まるのだ。五週目だったり、倍の十週目だったりもする。
とにかくも、三原が「よし!」というまで地獄の授業は続くというのである。そもそも、三原はオリンピックを目指していたスポーツマンだという。その夢半ばで挫折したらしいが、それが悔しくて今の俺たちに何かを求めたい
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