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仮面ライダーLARGE
第一話「主人公は……」※修正
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ださい」
と、立ち上がった朱鳥は制服越しにエプロンをつけて台所へ向かった。
慣れた手つきで料理を始めるその姿を見つめていた。普段はのほほんとしたマイペースかつのんびり屋なのに、包丁を持つと、いつもの学校で見る彼女とは違ってテキパキと料理をしている主婦に見受けられた。
「……」
まな板の音と、フライパンで炒める音が聞こえる。台所に立つ朱鳥の後姿を見ていると、彼女はあっという間に料理を作り終えるてお盆に乗せ、卓袱台へ運んできた。
「はい! できましたよぉ〜?」
上手く作れて上機嫌な顔でにぱぁっと笑みながら料理を俺の前に乗せた。
「お、美味そうだな……」
「普通ですよ。じゃあ、一緒に食べよう?」
「ああ、頂きます……」
と、俺は朱鳥と一緒に両手を合わせて合掌。彼女の作った料理を口へ運んでみると、これまた美味であった。下手すればウチのお母んが作るモンよりもスゲェ美味い」
「うまっ……マジヤバイ」
「本当ですか? よかった〜……いっぱい食べてね?」
どうやら予想以上の感想が返ってきて朱鳥も歓喜的様子だ。
――久しぶりだな? 誰かとこうして飯食うの……
気づけば、いままで一人で飯を食っていた。両親がいない自宅ではすっかり孤独にもなれて、無意識にもそれが当たり前だと思い込んでいた。
けど、やっぱり誰かと一緒に食卓を挟んで食う飯はボッチ飯よりもさらに美味かった。そう思うと、何だろう……目頭が熱くなりそうだった。
それに、朱鳥の飯が美味すぎて次から次へと箸が止まらない。
「母さん! おかわり……あ」
ついつい、家族で食卓を囲んでいた時代を思い出してしまったのか、のほほんとした朱鳥から感じた家庭的な風格がお母んと重なってしまった。
「ご、ごめん……」
「ふふ、いいですよ? おかわりですねぇ。じゃあ、私も……」
「ありがと……」
やっぱ、気まずかったかな? そう思いながらも俺はつけっぱにしていたテレビへ視線をそらした。
――あっちゃぁ……変な風に思われたかな?
「は〜い! おかわりですよ?」
と、朱鳥は大きな茶碗にてんこ盛りで持った飯を目の前に置いて俺を驚かした。いや、俺の体系を見て気を使ってくれたのはうれしいけど、彼女も俺と同じ量の盛り方で上手そうに白米を頬張っていた。
――桑凪って、けっこう大食らいなんだ……
「やっぱり、お腹がすいたときはお腹いっぱい食べたいですよねぇ〜?」
「そ、そうだね……」
俺は苦笑いしながらも、この美味い食事を続けた。飯を食いながらもやっぱり話は趣味の話で盛り上がった。
その後、楽しい食事は終えて俺はそろそろおいたましようかと思って席から立った。
「もうこんな時間だし、そろそろ失礼するよ?」
明日も学校だしな?
「……そうですね? では」
朱鳥は、なにか心残りがあるような顔をしつつ
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