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仮面ライダーLARGE
第一話「主人公は……」※修正
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変身ヒロインを見てたんじゃない?」
「ああ……見てましたけどやっぱり私は仮面ライダーの方が好きでした。だって、カッコいいじゃないですか? 戦う系の変身ヒロインもいいですけど、やっぱり世界の平和のため悪に勇敢と立ち向かう男の人の姿勢がとっても、とぉ〜っても素敵でカッコいいと思うんですぅ〜!」
「そうなんだ……」
女子とすらまともに話したこと無かった俺だが、この朱鳥は好きな物にはこんなにも熱意あって語ることができるんだと知った。
と、それ以降俺と朱鳥はDVDを見ながら趣味の話で盛り上がってしまい。気づくと辺りは暗くなって、時計も午後7時になりかけていた。
「あ、もうこんな時間か……」
「ああ、そうですね? それではそろそろ失礼します」
「送ってくよ? 夜道だし心配だから」
「え、でも……」
先ほどから自分ばかり迷惑をかけてしまったのにと、朱鳥はやや遠慮気味だった。
「今日は、趣味の合うクラスメイトと話せて楽しかったし、せめてお送りさせてもらうよ?」
「ごめんなさい……さっきから私」
「気にすんなよ?」
俺はそのまま、彼女を連れて外に出ると朱鳥の自宅まで送っていった。
「へぇ〜? 桑凪さんの家って神社だったんだ……」
これは意外だった。何せ、入学時に顔を合わせたぐらいで彼女についての詳細はこれまで一切不明であったのだ。
「あ、ここまでなら大丈夫です」
と、石段の前で彼女は振り向いた。
「そう? じゃあ、俺はこれで……」
そのとき、運悪くこの場で腹の虫がなってしまった。もちろん俺のだ。その音を朱鳥は聞き逃すことなく耳に入れていた。
「あ……」
「うふふ、もしよろしかったら御夕飯を食べていかれますか?」
「あ、いや! 俺はその……」
「今回は、いろいろとお気を使わせてしまいましたし、何かお礼でもと……あ、すみません。ご迷惑でしたか?」
「いや、じゃあ……お言葉に甘えて?」
――何やってんだおれはぁ……!!
心の中で、そう叫んだ。こういう展開を誰が予想していただろうか? 少なくとも、こんな展開を誰よりも予想していなかったのは俺自身である。
いいのか? こんな大柄なデブ男が女の子の家に上がって……
しかし、気が付くと俺は朱鳥のあとをついて石段を登っていき、暗くなった境内へついた。そこから、社務所兼自宅へお邪魔したのだ。
「お、お邪魔します……」
「はい、上がってくださいね?」
と、食卓の卓袱台へと招かれた俺は緊張気味に座布団の上で正座していた。ちなみに俺は正座できない。
「あ、胡坐でもかいて楽な姿勢で寛いでくださいな?」
「はい……」
また、お言葉に甘えて俺は足を崩した。
「何が食べたいですか?」
と、俺の隣に腰を下ろしてそう問う。
「えっと、お任せで」
「わかりました。じゃあ、テレビでも見ててく
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