第十二幕:お揃いの虹
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ーは種類も豊富で、取り扱っているお店や、喫茶店のメニューにも普通にあるけど、ココアとなるとかなり限定される上、喫茶店のメニューに無かったりする事が多いらしい。確かに言われてみれば、喫茶店でココアを頼んだ記憶が無い。ココア好きの七夏ちゃんにとっては、この喫茶店は貴重な存在のようで、お買い物ついでに、その場で休憩も兼ねてココアを頂いているようである。
喫茶店を後にする時、七夏ちゃんは注文した商品を受け取る際に店主から新商品のココアの、お試しサンプルを頂いたみたいで、とてもご機嫌な様子。なんと、一緒に居た俺の分まで頂いたようで「後で一緒に頂きましょう!」と、心躍っているようだが、今、二人が飲んでいたのはココアなんだけど・・・まあ、ここ愛情(ココア以上)に甘い一時もいいかな・・・って、こんな洒落を思いついてしまい、慌てて掻き消す。
七夏「柚樹さん、お耳・・・少し赤いです・・・」
時崎「え!?」
七夏「くすっ☆」
今度は「な、七夏ちゃんこそ!」と反撃できなかったが、そんな俺の様子を楽しそうに見つめる七夏ちゃん。今回は「お揃い」とはならなかったが、今後も七夏ちゃんとの共通点を見つけ出したいと思うようになっていた。
第十二幕 完
−−−−−−−−−−
次回予告
いつの間にか現れている虹・・・そしていつの間にか見えなくなっている虹。俺は「ふたつの虹」が、いつまでも見えていてほしいと願う。
次回、翠碧色の虹、第十三幕
「虹はいつまで見えている?」
虹は見えなくなるのではない。誰も見なくなった時、人知れず姿を消してゆくのだと思う。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ