第十二幕:お揃いの虹
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さんには勝てないなぁ・・・」
凪咲「心桜さん、またいらしてね!」
心桜「はい! では失礼します!!」
凪咲「七夏、お留守番ありがとう」
七夏「はい☆ あ、お昼の準備、私も手伝います!」
凪咲「ありがとう。七夏」
七夏「柚樹さん、少し待っててくださいね」
時崎「あ、ああ。ありがとう」
二人が台所に戻ると、時計の秒針音が耳に届き始める・・・先ほどまで賑やかだった蝉もお昼休みのようだ。午後からは七夏ちゃんとお出掛けしたいと思っている。七夏ちゃんのMyPadのカバーを見に行こうという話をしているからだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
昼食を済ませ、七夏ちゃんと商店街へお出掛けする。七夏ちゃんのMyPadのカバー、良いのが見つかるといいなと思いながら・・・。店内には結構沢山の種類があって七夏ちゃんはどれが対応しているのか分からない様子だ。確かに、似たような機種が多い為、間違って買うと合わなかった・・・という事は避けなければならない。
七夏「どういうのがいいのかな・・・」
時崎「汎用のカバーもあるけど、七夏ちゃんのは『MyPad Little』という機種になるから、それに対応したカバーの中から選ぶといいよ」
七夏「はい☆ えっと・・・。あ、これ可愛いな♪」
時崎「それは、機種が一致しないみたいだよ」
七夏「そうなのですね・・・」
時崎「同じので対応した物があるかも知れないよ」
七夏「はい☆ ちょっと探してみますね♪」
そう言えば、俺の持っている「MyPad」のカバーも結構痛んできているから、自分のもついでに見てみるか・・・。
時崎「おや!? これは、セブンリーフじゃないか!?」
七夏ちゃんが、セブンリーフに目が無い事は知っていたので、これは喜んでくれると思う。早速俺は七夏ちゃんの所へ・・・と、七夏ちゃんがこちらに駆け寄ってきた。手にはカバーを持っている。
七夏「柚樹さん! これ! セブンリーフです!」
時崎「あ、セブンリーフ! いいの見つかって良かったね!」
七夏「はい☆」
七夏ちゃんも、セブンリーフのカバーを見つけたようだ。ここで、俺が同じカバーを見せるとマヌケな気がして、自分の手にしていたカバーを反射的に背後に隠していた。既に無用になってしまったカバーの感触が空しく、ちょっと残念な俺の思いとは対照的に、とても嬉しそうにカバーを見つめる七夏ちゃん・・・ん?
時崎「な、七夏ちゃん!」
七夏「え!?」
時崎「そのカバー、ちょっと見せてくれる?」
七夏「はい☆」
七夏ちゃんは、カバーを俺の前に差し出してくる。俺はそのカバーの対象機種を確認した。
時崎「七夏ちゃん・・・それ、七夏ちゃんのには使えない・・・」
七夏「え!? そんな・・・」
時崎「それ、俺の持ってる『M
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