ペルソナ3
1835話
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る頻度は、やっぱり更に下がるな。
何日かに1回くらいの割合で、この16階までやってきて鉄格子が嵌まっているかどうかを確認するだけでいいだろう。
もしくは、何か大きなイベントでも起きるか。
「よーし。じゃあ、帰るぞ。ターミナルと影のゲートの、どっちで帰る?」
そう告げると、何故か殆どの者がターミナルを選ぶ。
ゆかりとか荒垣とかは、そろそろ影のゲートに慣れてきてもいい頃だと思うんだけどな。
そう思うも、多数決は多数決だ。
結局俺達は、そのままターミナルを使ってエントランスまで移動するのだった。
「うーむ、何だか微妙な違和感のようなものがあるな」
エントランスからタルタロスを出ると、真田がしみじみと呟く。
「そうか? 俺はいつもの事だったから、特に何とも思わなかったが」
「……それはアルマーだからだろう。普通に考えれば、色々と異常な体験だったんだぞ」
「異常、ね。まぁ、その異常をどうにかクリアすれば、お前にとっては壁を一つ越えた事になると思うぞ」
「え? そうなのか?」
「多分だけどな」
何となくそう思ったから言っただけで、何か根拠があって言った訳じゃない。
だが、こういう直感というのは、念動力を持つ俺にとって、かなりの意味を持つ。
……うん? だとすれば、俺が生理的に合わないと感じている幾月も、何らかの理由があっての事なのか?
傍から見る限りは、時折……いや、頻繁に鬱陶しい駄洒落を言ってくる男という認識しかないんだけどな。
実際には、その中に黒々としたものがあるとか?
まぁ、それならそれでいい。
こっちと敵対するのであれば、そうなった時にどうすればいいのか考えればいいだけだし。
「壁云々の話はともかく、そろそろ送っていくぞ。一応聞いておくが、俺の影のゲートじゃなく、自力で戻りたいって奴はいるか?」
そう尋ねるも、全員特に何も異論はないらしい。
「じゃあ、まずは……桐条達からだな」
「うん? それは助かるが、いいのか? 私達は、別に最後でも構わないが」
俺の言葉に、桐条がそう告げてくるが、首を横に振る。
「影の転移魔法を使えば一瞬で全員転移出来るから、順番は気にするな」
寧ろ、この人数で俺の部屋とか、ゆかりの部屋とかに姿を現したりすれば、身動きが出来なくなってしまう……とまではいかないが、それでも非常に狭いのは間違いない。
「そうか? であれば、私も異論はないが」
「真田もそれでいいか?」
「ああ。今は少しでも身体を動かしたいからな」
どうやら、真田はまだ運動不足らしい。
一応シャドウとそれなりに戦闘はしたんだが。
こうして強さを求めるのも、俺から見ればそれなりに好ましい。
もっとも
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