第一章
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
真のヒーロー
パンサー仮面、プロのレスラーである彼は所謂ヒーローでありリングの上では正義のマスクマンだった。
決して卑怯なことはせず正々堂々と戦いフェアプレイを守る、そうして勝つのが彼の信条だ。
だからこそ子供達は彼を応援する、正義のレスラーとしてだ。
その彼にだ、プロレス団体の社長は言うのだった。
「御前はこのままな」
「ヒーローとしてですか」
「やってもらうからな」
「だからこれからもですね」
「ああ、マスクを着けている限りな」
今も豹の仮面を被っている、そのうえで黒いスーツを着てそのうで社長の前に立っているのだ。
「ヒーローでいてもらうぞ」
「そうですか」
「仮面を被っているとだ」
まさにその時はというのだ。
「御前はヒーローだからな」
「脱いでいる時は別ですね」
「その時はパンサー仮面じゃない」
また別の人間だというのだ。
「しかしな」
「この豹の仮面の時は」
「御前はヒーローなんだ」
「それも正義の」
「絶対のだ」
まさにというのだ。
「だからだ、いいな」
「何があってもですね」
「ヒーローでいろ」
こう彼に言った。
「絶対にだ」
「何時でもですね」
「仮面を着けているならな」
つまりパンサー仮面ならというのだ。
「それを守れ、若しヒーローでなくなったら」
「その時は」
「御前は御前でなくなる」
「そうなりますか」
「だからだ」
「いつもですね」
「絶対のヒーローであると自覚してだ」
そしてというのだ。
「生きろ、いいな」
「わかりました」
パンサー仮面は社長の言葉に頷いた、そしてだった。
彼は実際に正義のレスラーとしてリングの上で活躍しリングの外でもだ。仮面を被っている限りはだ。
正義の味方であり続けた、それで子供達にも人気がありだ。
慈善事業も行った、だがこの慈善事業はというと。
「事務所全体でやっていて」
「ああ、この時はな」
障害者施設への慰問の後でだ、社長はパンサー仮面に対して事務所の中で確かな声で話うをした。
「やっぱりな」
「どのレスラーもですね」
「悪役もだ」
その立場のレスラー達もというのだ。
「当然な」
「出てますね」
「これもレスラーの務めだ」
「慈善事業も」
「そうだ、この時は悪役も関係ない」
社長はパンサー仮面に言い切った。
「絶対にだ」
「そうですか」
「笑顔で握手をして作業をしてな」
「そしてですね」
「サインもするんだ」
「それも笑顔で」
「悪役かどうかは関係ない」
こうした時はというのだ。
「絶対にな、そしてだ」
「私はですね」
「御前は正義のヒーローなんだ」
だからだというのだ。
「特にだ」
「進んで
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ