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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百十四話 改革の元で
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インハルト様が副長とは、ラインハルト様に何と言えばいいのだろうと考えながら。

ラインハルトが資料整理をしている部屋へキルヒアイスが駆け込んできた。
「ラインハルト様」
「キルヒアイスか、遅かったな」

「ラインハルト様、申し訳ありません」
いきなり謝り出すキルヒアイスを見てラインハルトは怪訝な顔をした。
「いきなり何だ?キルヒアイス」

「ラインハルト様に武勲のチャンスをお知らせできずに」
ラインハルトも一応は考えて、キルヒアイスに応対している。
「気にする事は無い、俺は俺自身の才覚で武勲を立てるのだから、拾った武勲で昇進する気は毛頭無い」

拾った武勲で昇進したキルヒアイスにしてみれば、十分な嫌みに聞こえる。
「ラインハルト様。ありがとうございます」
「所で式典で何を貰ったんだ?」

そう言われたキルヒアイスは非常に気まずい気分でラインハルトに伝えるのである。
「はい、男爵号と双頭鷲勲章を頂きました」
「キルヒアイス、凄いじゃないか、良かったな」

ラインハルトは、あっさりと祝福してくれる。
しかしキルヒアイスは未だ伝える事があるので、浮かない顔である。
「実はラインハルト様」

「どうした?」
「階級も三階級特進で大尉になってしまいました。申し訳ありません」
その言葉にイラッとした雰囲気になるラインハルト。

「そうか、それは目出度いなキルヒアイス」
こめかみに引きつりが見える状態で取りあえず、ラインハルトは賞める。
「ラインハルト様、本当に申し訳ありません」

「気にするな、キルヒアイス、俺が武勲を立ててお前より上に行けば良いだけの事だからな」
気のするなと言いながら、相当気にしているのが判る状態で有る。
キルヒアイスは、アンネローゼ様の話は絶対しない方が良いと感じていた。

「それで、新しい配属先なのですが」
「何処に決まった?まさか別々じゃないだろうな?」
「いえ、一緒ですが」

良かったと言う感じのラインハルトであるが、キルヒアイスにしてみれば、胃が痛い!
「新造駆逐艦の艦長に任じられました」
「凄いじゃないか。此で武勲を上げられるぞ」

喜ぶラインハルトだが。
「済みません、ラインハルト様、私が艦長で、ラインハルト様が副長なのです」
キルヒアイスは深々と謝り続ける。

ラインハルトは確かに中尉で艦長は無理だと考えたが、キルヒアイスの下に付くのかと少々考えたが、今回ぐらいは我慢しなければと理性では判るのだが、顔に不満が出てしまう。
「気にしないぞ、キルヒアイス、お前が大尉だからな、俺も副長で武勲を早く上げて昇進するさ」

「ありがとうございます。ラインハルト様」

翌日から、軍ドックに向かい訓練を開始するのであるが、艦長と副長の権力構造
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