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『ある転生者の奮闘記』
TURN41
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「……分かりました。勝手に狹霧さん達の過去を話すのは個人情報に反しますが今は国家……人類存亡の時です」

 そして帝は柴神様、東郷長官、山下長官、宇垣長官に自分が超能力を通して見た雪風の過去を話した。




――シベリア星域――

「うん、これは凄いな。義手とは思えないほどの義手やな」

 俺は義手の左手を見つめる。茂が作った義手は外面は北方方面艦隊の乗組員から提供してもらって集められた皮膚であり、中は色々チューブ等があった。

「神経で感じられるように動かされている。作ったのはもう何百年も前の話だよ。僕がしたのは乗組員達から皮膚を提供してもらってそれを上手く合わせただけだよ」

「これは防水加工か?」

「勿論、ただし一ヶ月に一回のメンテナンスが必要だ」

「ま、それくらいは仕方ないよな」

『狹霧長官、面会です』

「ん? ええよ」

 俺が答えると病室の扉が開いて面会人が入って……は?

「帝? それに柴神様に東郷長官、山下長官まで……」

「つ、津波……」

 一体何が……それに後ろには南雲やマリー達も……。

「まずは狹霧さんに謝らなければなりません」

「……なぁ茂。俺は今、非常に嫌な予感がするんやけど……」

「奇遇だね雪風。実は僕もビンビンに感じているよ」

 俺と茂は互いに冷や汗が出ている。そして帝が俺に近寄る。

「実は皆に二人の前世も話しちゃいました」

「「………」」

 ………。

「……マジで?」

「本気と書いてマジです」

「……あんたは一体何をしてんのやァァァーーーッ!!!」

「にゃあぁぁぁぁぁーーーッ!!」

 俺は帝にアイアンクローをかける。

「ギブッ!! ギブですッ!!」

「この試合にギブなど無いッ!!」

 俺は更に力を込める。

「にゃあぁぁぁぁぁーーーッ!!」

「す、済まんがその辺で……」

「こ、これは柴神様」

 流石に話が続かないと思った柴神様が助け船を出して収集をする。

「はぁ、まぁ帝が話したなら文句は言いませんよ。後でもっかいアイアンクローしますけど」

「……意地悪……」

「俺達の秘密をバラしたんです。本気なら闇に葬る程度ですよ」

「狹霧、本当に我々は物語の住人かね?」

「えぇまぁ。ですが、それは我々の世界での事です。エロゲーの前世だろうとなんやろうと、俺達の目の前にいるのはただの人間です。別に俺はそんな事は関係無しに貴方達接していましたが……問題は茂だよな」

 最後はポツリと呟いた。ちなみに茂と津波はさっきから黙りあっている。

「……貧乳だから私が好きなのか?」

「ち、違うッ!! あの告白した時と同
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