71佐祐理の結婚式(誰と?)
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か? 式には出ますし、母親として妖狐の巫女(生贄)になる娘を祝福してもよし、自分も妻の末席に加わると思えばそれもよし」
PTA会長は達観しているので、戸籍上の夫の事など気にせず嫁入して、娘の夫をいつでも寝取って娘にも見せつけ、何重にも及ぶ不幸を味あわせて喜ばせてやる気でいた。
「会長さん… 平気なんですのね?」
佐祐理の母は、これから式で顔を合わせる夫に対して、別れの言葉を告げて、自分も妖狐の嫁で巫女として「ご主人様」にお仕えすると公表して、夫は秘書のセンセイとでも結婚しろと言うつもりだった。もちろん「もう貴方のじゃあ奥までに届かないの」も言う。
「ちわ〜、ここが相沢の旦那の部屋かい? 北川の草で、キンパツヤンキーのバカ娘のジジイでさあ」
祐一はこの類の軽い挨拶を聞くと、ホモ軍団かスナッフビデオの撮影班が来たのかと思って身を固くしたが、160サイズにも梱包されず、ノックの後に用務員の叔父さんが入って来たので安心した。
「コ、コンバンワ、おっjYO,おまぐぉさんと結婚式をあげるくぉとになはTDHったようで、その…」
梱包されて誘拐される恐怖と、これだけ巨大なお城のお姫様である佐祐理お姉ちゃんをヤってしまったので、グリフィスさんコースで地下牢行きだと思っていた祐一は、ガッタガタ震えながら噛みまくって、吃音も発症しながら挨拶をした。
「相沢君、うちの孫も宜しく頼む。今日のために教育して、どこに出しても恥ずかしくない娘に育てたつもりだ」
教頭にまで腰の角度が90度になるまで頭を下げられ、その場で土下座すると礼に反するのでしないだけの人物にも頼み込まれた。
「ア、アタマをアゲテクダサイ、キョウトウセンセイ」
恥ずかしくないどころか、周りの人間の方が礼儀に違反していて恥ずかしい思いをするぐらい、きちんとし過ぎている教頭の孫。式場にも喜びの舞とかヤンキー娘とか非常に恥ずかしい存在もいた。
「お引けえなすって」
「ハ?」
3人目の人物は和服に雪駄というヤクザスタイルで、任侠893挨拶を始めた。
「ああ、コイツは奴の父親でして、籍は入ってないが家の息子同然で、娘と恋仲になって駆け落ちまでしようとしたのを止めて、親分筋に婿入させた男でさあ」
「ハ、ハイ」
ヤンキー娘の親父まで紹介され、モノホンの893の人だったので度肝を抜かれる祐一きゅん。
「テメエッ、クソ親父、ナニしに来やがったっ?」
親父とジジイの気配を感じたのか、髪の毛を茶色に染め直されて巫女装束になっていたヤンキー娘が親父に食って掛かっていた。こっちも多分祖父譲りの能力者だった。
「遊子…」
「テメエに名前で呼ばれる筋合いはネエッ、さっさと消えろっ、ドサンピンがっ!」
祖父譲りの啖呵を切って、遺伝上の父親を追い払おうとするヤンキー娘。
「まあ、そう言
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