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KANON 終わらない悪夢
71佐祐理の結婚式(誰と?)
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ちっと早いがお孫さんの祝言の日だ。最近の若いもんだから順序が逆だが、腹ん中にひ孫がいて、これから同じ旦那に嫁ぐ親戚同士だ、今後も頼みますぜ?」
 孫の結婚式と聞かされて、胃痛で入院するはずの病人が退院して、それでも仕事を済ませようとしたので用務員の叔父さんが無理やり秋子の家と倉田の家に連れ回して、外部には一切漏れていないはずの結婚式に間に合わせた。
 巫女の祖父二人、巫女ではないがお手付きの一人として天野の保健医でも、自分の名前を出して無理やり入場させた。
「ああ、まさか12歳で嫁入りとは思わなかった…」
 もう少し我が天使(マイエンジェル)で妖精のような孫娘を養って男親として可愛がりたかったが、孫の意思でも「パパのお嫁さんになる〜(瞳孔が開いたレイプ目)」と言われてしまったので観念した教頭。
 快感の津波で心の根幹までへし折られて、体が言わせているのは知らなかったが、秋子の家に挨拶に行って魔物5匹と霊体を見て、佐祐理の城塞まで見てしまい、妖狐の血族や一族の力や権力の強大さを思い知らされ、硬い頭でも無理やり理解させられた。
 娘のようにチャラ夫に騙されて大麻とか麻薬に溺れて、警察の厄介になるような人生を歩むよりはよほどマシだと思うことにして、世界が滅びたとしても孫だけは生きてくれるように願った。
「昔ならこんなもんでしょうが、15とか行き遅れで、12,3歳で親同士で決めて、良い嫁ぎ先を探すもんでさあ。まあ、ちょっと嫁に行くとこが良すぎて競争相手も多すぎるけんど、明日以降は手遅れになるとこで滑り込めたみたいですぜ」
 周りの空気を読んで、明日は月宮、明後日は天野へと祐一が連れ回されるのを読む用務員の叔父さん。
 これは既に術で能力で、先見だとか予知能力に近く、誰も理解できなかった委員長の言葉を理解したというより、未来のビジョンを読み取って災厄の大半が解決しているのも知っていて、明日や明後日の祐一の惨状も知っている。
 自分の目前に迫っている死すら予感できない保健医などより、余程先見衆に向いている人物だった。

 その頃には参加させられる佐祐理の母とママ友、陸上部女子なども水垢離で叩き起こされ、「私誰?ここどこ?」状態なのを、巫女の母として着物を着せられたり、コスプレに使うようなペラい巫女衣装に着替えさせられて式に参加する用意をさせられた。
 全員天使の人形の術にも掛かり、快楽堕ちさせられていたので、ご主人様、旦那様と内々に結婚できる式なのを喜んで参加した。
 名雪の後輩は月宮教団の草だったようで、逃げないでも済んだらしい。
「あの、私はあの人の妻として参加するんでしょうか? それとも舞の母親として?」
 まだ混乱している舞の母。祐一と自分の運命の相手、祐一の父との区別が付かない状態になっている。
「どちらでも良いんじゃないです
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