ペルソナ3
1834話
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いるという俺の予想は、14階に小ボスがいたことで間違っていた事が判明した。
規則的に小ボスのいる階層がある訳ではない以上、もしかしたら16階に小ボスがいるという可能性は必ずしも否定は出来ないのだ。
……もっとも、もし小ボスがいたら、俺の出番になるだろうが。
それとも、危機に陥るまでは真田達に任せた方がいいか?
「行こう」
意外な事に、最初にそう言ったのは桐条だった。
基本的には慎重派なように見える桐条だったんだが。
いや、単純に真田がイケイケだから、比較して桐条が慎重派に見えているだけなのか?
その辺りの理由はともかく、桐条がそう言うのであれば……と、誰も反対はしない。
桐条に対して思うところのあるゆかりも、その言葉に異論はないのか、反対していない。
まさか、口を開くのも嫌だから……って事はない筈だと思う。
ともあれ、誰も反対しないのであればと、俺達は階段を上がっていく。
「え? 何これ?」
階段を上がった俺達を待っていたのは、何故か鉄格子のような物で先に続く扉が封じられている部屋。
ゆかりがその光景を見て嫌そうに呟いたのも、納得出来るだろう。
「何だってこんな事になってるんだ?」
真田も、鉄格子をみながら呟く。
「さてな。ともあれ……このタルタロスの意思か、それとも誰か他の奴の意思かはわからないが、俺達をこの先に行かせたくはないんだろうな」
この鉄格子……いや、鉄格子じゃない?
実際には鉄格子のように見えるだけで、その隙間から手を伸ばすような事も出来なくなっている。
となれば、俺が何らかの手段でこの鉄格子を切断しようとしても、何が起きるか分からないって事になるだろう。
……さて、どうしたものやら。
鉄格子を見ながら、俺はどうするべきか迷うのだった。
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