第2章
戦闘校舎のフェニックス
第17話 喧嘩、売ります!
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ィアさんの静かな声が割り込んだ。
「お嬢さま、ライザーさま。わたくしはサーゼクスさまの命を受けてこの場におりますゆえ、いっさいの遠慮は致しません」
平坦な落ち着いた声色。しかし、こめられた圧力はすさまじく重い。
なんてプレッシャーだよ・・・・・・!
部長も表情を強ばらせ、冷や汗を流しながら魔力を落ち着けていた。
「・・・・・・最強の『女王』と称されるあなたにそんなことを言われたら、さすがに俺も怖いよ」
ライザー・フェニックスはおどけた様子を見せてはいるが、実際は部長と同様の反応を見せていた。
「旦那さま方はこうなることは予想されておられました。よって決裂した場合の最終手段を仰せつかっております」
「最終手段? どういうこと、グレイフィア?」
「お嬢さまがそれほどまでにご意志を貫き通したいということであれば、ライザーさまとレーティングゲームにて決着を、と」
グレイフィアさんの言葉に、部長が言葉を失う。
「・・・・・・・・・・・・レーティングゲーム・・・・・・どこかで・・・・・・そうだ、生徒会長が確かそんなことを!」
「ああ、言ってたな」
「明日夏、レーティングゲームが何か知ってるのか!?」
「爵位持ちが下僕同士を闘わせて競うチェスを模したゲームだ」
「私たちが『悪魔の駒』と呼ばれるチェスの駒を模した力を有しているのはそのためですわ」
俺と副部長でイッセーにレーティングゲームについて説明する。
「俺はゲームを何度も経験してるし、勝ち星も多い。キミは経験どころか、まだ公式なゲームの資格すらないんだぜぇ」
本来なら、レーティングゲームは成人しないと参加できない競技らしいからな。
例外なのが確か、非公式の純血悪魔同士のゲームならば、半人前の悪魔でも参加できるんだったな。その場合、多くが身内同士、または、御家同士のいがみ合いによるものだそうだ。
つまり、部長のお父さんは最終的にゲームで今回の婚約を決めようというハラなのか。
しかも、未経験者に経験者、しかもフェニックス家の者をぶつけるこのセッティング、完全に出来レースだな。
「リアス、念のため確認しておきたいんだが、君の下僕はそこの男とそこに並んでいる女三人を除くメンツですべてか?」
ライザー・フェニックスは俺や千秋たちを除いたメンバーを見ながら部長に尋ねる。
「だとしたらどうなの?」
「フハハハハハッ!」
ライザー・フェニックスは滑稽そうに笑うと、指を打ち鳴らす。すると、魔方陣から再び炎が巻き起こり、無数の人影が出現する。
「こちらは十五名、つまり、駒がフルに揃っているぞ」
部長側は五名。『王』の二人を加えて、六対十六。出来レ
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