第2章
戦闘校舎のフェニックス
第17話 喧嘩、売ります!
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「この方はライザー・フェニックスさま。純血の上級悪魔であり、フェニックス家の御三男。そして、グレモリー家の次期当主の婿殿」
イッセーの呟きにグレイフィアさんが答えた。
「グレモリー家の当主って、まさか!?」
「すなわち、リアスお嬢さまのご婚約者であらせられます」
どうやら、俺の推察はビンゴだったようだな。
―○●○―
「いやぁ、リアスの『女王』が淹れてくれたお茶は美味しいものだな」
「痛み入りますわ」
ライザー・フェニックスとか言う部長の婚約者が副部長の淹れた紅茶を誉めていたが、副部長は嬉しそうにしていなかった。
部長もかなり不機嫌そうだった。
ライザー・フェニックスはそんな部長にお構いもなく、さっきから部長の髪を弄くったり、太股を擦ったりしていた。
ちなみにイッセーはライザー・フェニックスの事を恨めしそうに見ている。
「いい加減にしてちょうだい。ライザー、以前にも言ったはずよ? 私はあなたと結婚なんてしないわ」
部長が立ち上がり、ライザー・フェニックスにもの申すが、当の本人はどこ吹く風という様子であった。
「だがリアス、キミの御家事情はそんな我儘が通用しないほど切羽詰まってると思うんだが?」
「家を潰すつもりはないわ! 婿養子だって向かい入れるつもり。でも私は、私がいいと思った者と結婚するわ!」
どうやら部長は自由な恋愛をご所望のようだ。まぁ、だからこそ、この縁談をいやがってるわけだが。
「先の戦争で激減した純血悪魔の血を絶やさないというのは、悪魔全体の問題でもある。キミのお父さまもサーゼクスさまも未来を考えてこの縁談を決めたんだ」
なるほど。確かに奴の言う通り、先の悪魔、天使、堕天使による三つ巴の戦争でどの勢力も甚大な被害が出たと聞いた。悪魔も大半の純血悪魔が死に絶えたと。
そのことを考えれば、純血を絶やさないためのこの政略結婚も悪魔全体にとって重大なものなのだろう。
部長も頭では理解しているはずだ。だが、心では納得できないのだろう。
「父も兄も一族の者も皆、急ぎすぎるのよ! もう一度言うわ、ライザー。あなたとは結婚しない──ッ!?」
部長が拒絶を口にした瞬間、ライザーは詰め寄って、部長の顎を掴んだ。
「・・・・・・俺もな、リアス。フェニックス家の看板を背負ってるんだ。名前に泥を塗られるわけにいかないんだ。俺はキミの下僕を全部焼き尽くしてもキミを冥界に連れ帰るぞ」
ライザー・フェニックスの言葉を皮切りに二人の魔力が高まりだす!
まずい! 上級悪魔二人がこんなところでやりあったら、周りがただじゃすまない!
「お納めくださいませ」
誰もが身構える中、二人の間にグレイフ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 ~小説投稿サイト~
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ