第2章
戦闘校舎のフェニックス
第17話 喧嘩、売ります!
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伝わる夢にまで見たおっぱいの感触に脳がパンクしそうだよ!
「わかる? 私だって緊張しているのよ」
確かに柔らかいおっぱいを通して右手にドクンドクンと高鳴りが伝わってきた。
「で、ですが、俺、ちょっと自信がないです・・・・・・」
情けなくも、不安げで緊張に包まれた声をあげてしまった。
「私に恥をかかせるの!?」
部長のその一言で理性が弾け飛んだ。
俺は部長を押し倒そうと起き上がる!
バンッ!
その瞬間、部屋のドアが勢いよく開け放たれた!
見ると、そこには切羽詰まったような顔をした千秋に鶫さん、燕ちゃんがいた!
ていうか、見られた! ベッドの上にいる男とほぼ裸の女。どう見ても、これからやろうとしている男女にしか見えないし、実際にやろうとしていました!
「・・・・・・迂闊だったわね。部屋に人が入れないようにしておくのを忘れるなんて」
さらにパニックになる俺に対し、部長は落ち着いていて、嘆息していた。
「・・・・・・部長、これはどういうつもりですか?」
すごく怒気を孕んだ声音で部長に尋ねる千秋。
「ごめんなさい。あなたたちの想いを考えれば、この状況を認めたくないのも仕方のな──」
「・・・・・・私が怒ってるのはそこじゃないです!」
「え?」
自分の言葉を遮って言われたことに、部長は怪訝そうにする。
「・・・・・・二人がちゃんとお互いのことを愛し合っているのなら、動揺はしてもここまで焦ったりしません。でも、いまのこれは、ただイッセー兄の性格に漬け込み、自分の都合から利用しようとしただけです。それはイッセー兄の心を弄ぶことと相違ありません。いまの部長はあの女と同じです!」
「ッ!?」
千秋の言葉に部長は目を見開いてショックを受けたようだった。
千秋がここまで怒りをあらわにする女──たぶん、レイナーレのことだろう。
「・・・・・・・・・・・・そう、ね。その通りね。本気でイッセーのことを想っているあなたからそう言われても仕方ないわね・・・・・・」
部長は何やらぶつぶつと呟いていた。
そこへ、再び部屋に魔法陣が出現した!
誰だ? 朱乃さんか? それとも木場? もしくは小猫ちゃん?
だが、魔法陣から現れたのはまったくの別人で、銀色の髪をしたメイド服っぽい出で立ちの若い女性だった。てか、メイドさん?
メイドさんは俺と部長を確認するなり、静かに口を開いた。
「こんな下賎な輩と。旦那さまとサーゼクスさまが悲しまれますよ」
メイドさんは呆れたように淡々と言った。
「サーゼクス?」
「私の兄よ」
部長のお兄さん!?
驚く俺をよそに、部長は立ち上がってメイドさんと対峙する。
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