暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第17話 喧嘩、売ります!
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 アーシアが蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)ことラッセーを使い魔にした翌日の夜、俺はベッドの上で座禅を組んでいた。
 というのも、先ほど風呂に入ろうとしたときだった──。

『あっ・・・・・・』
『なっ・・・・・・』

 確認を怠ったせいで、アーシアと鉢合わせしてしまった。おまけにお互いいろいろ見合ってしまった。
 しかも、俺が出ようとしたら、アーシアが「裸の付き合い」をやりたいなんて言ってきたもんだから、俺の理性はいろいろと大変だった。
 なんとか理性を保ちつつ、アーシアに裸の付き合いの意味を教えつつ、女の子なんだから、男が入ってきたらもっと防衛的な行動をするようにと警告しようとしたタイミングで母さんがやって来て誤解をされてしまい、俺は思わず逃げ出してきてしまった。
 ただ、そのときのアーシアの裸やら裸の付き合い宣言が頭を離れなかったので、こうして座禅を組んでアーシアに対する煩悩と雑念を払っていた。

「俺はエロくない。俺は変態じゃない。アーシアは守るべき存在。アーシアと暮らしてるけど、エッチなことは考えちゃいけない。南無阿弥──んぎゃあああああっ!?」

 そうだよ、悪魔がお経を唱えちゃダメだろ!
 危うく自分で自分を成仏させてしまうところだった。
 俺は頭痛で痛む頭を抱えながら、とあるところに電話をかける。

『なんだよ、イッセー? こんな時間に?』

 通話先は明日夏のケータイだった。

「なあ、明日夏。悪魔でもできる煩悩退散法知らねぇか?」
『は?』

 ケータイの向こうから、明日夏の素っ頓狂な声が聞こえてきた。
 俺は先ほどあったこと説明し、アーシアをエロい目で見ないようにしたい旨を伝える。

『・・・・・・・・・・・・』

 ブツッ。ツーツーツー。

「って、無言で切るなよ!?」

 こっちは真剣なんだよ!
 俺はもう一度明日夏にかけ直す。

『はっきり言うぞ。おまえには無理だ』

 バッサリ言われてしまった。

『だいたい、おまえから煩悩を取ったら、思考回路の大半が停止するだろうが』

 そこまで言うかよ! そして、否定できない俺!

『ま、そういうことだ。諦めろ』
「そういうわけにはいかないんだよ! アーシアは守るべき存在なんだから、そんなことしちゃいけないんだよ!」
『・・・・・・アーシア的にはそのほうがいいんだけどな・・・・・・』
「ん、なんか言ったか?」
『いや、なんでもねぇ』
「ともかく、こっちは真剣で──」

 カッ!

「えっ、魔法陣!?」

 突然、部屋の床に魔法陣が出現した!
 しかも、それに驚いて、ケータイを落としてベッドの下に行ってしまった。
 魔法陣のほう見ると、見覚えのある図柄。これは、俺らグレモリー眷属
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