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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第四十話 最果ての果て
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円舞と、俺の刀による剣技の融合から生まれた、新たな天流。
円月輪の要領で生み出した魔法陣の刃に、抜刀術の斬撃を上乗せして放つ剣技。
「
風刈龍刃
(
ふうがりゅうじん
)
っ!」
天流・第伍翔 風刈龍刃。
黒き刃の竜巻は俺の周囲から徐々に外へ広がっていき、大きくなっていく。
黒炎の鎖が俺のもとへ届かないことを確信した俺は、次の攻撃のために刀を鞘に収めた状態で再び抜刀術の構えを取る。
視界の先には、息が上がって、見るからに疲弊しているイル・スフォルトゥーナがいた。
当然だ。
恐らくアイツの保有魔力量はSランクオーバーで、だからこそ多彩で強力な魔法が発動できた。
神話の剣、神話の鎖、神話の世界。
神話に至るまでの才能を持っているが、それでもやはり限界はくるんだ。
魔力の量に無限はない。
いつかは尽きて、休む時が来る。
なら、そろそろだ。
俺たちの戦いは、もうすぐ終わる。
「ホント、最高だぜ」
それでも、アイツは降参なんてしない。
どれだけ苦しくても、限界でも、アイツは止まらない。
その眼差しは力強く、その表情はこの死闘を楽しんでいる。
まだ、終わりたくない。
まだまだ楽しみたい。
そんな思いすら伝わってくる。
だけど、終わる。
終わらせなきゃいけない。
だから俺は、終わる前に最後の質問をした。
「お前、なんでそんなにも『死』を味合うのが好きなのに、諦めないんだ?」
「あぁ?」
俺の問いの意味が分からないと言った様子のアイツに、俺は言葉を変えて問う。
「お前は前に、死ぬことは快楽だと言った。 死が迫れば迫るほど、生きていることを実感する。 だから死を求め続けるのだと」
「あぁ、その通りだ」
質問の意味を理解したアイツは、笑みで頷く。
上半身から流れる血は、すでに限界量まで流れ出ただろう。
早く治療しなければ死を迎えるというのに、彼は未だに笑みを崩さない。
この戦いを、終わらせたがらない。
なぜだ?
なぜ、そんなにも死にたがる?
それも疑問だけど、
「だけどお前は同時に、強さを求めてる。 強敵を前にしても諦めず、立ち向かい、そして限界を超えて更に強くなってる。 それって、死にたい人が持つことのできる精神じゃないはずだ」
ずっと疑問だったんだ。
死にたいなら、方法なんていくらでもあるはずだ。
わざわざ強くなろうとする必要はないはずだ。
戦いの中で死ねるなら本望だ、なんて言う人の類ならまだ理解できる。
自分の限界を追い求め、その果てが死でも構わないと言う人がいるの
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