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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第四十話 最果ての果て
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た。
「みんな、ありがとう」
そう言ったら、四人とも満開に咲いた桜のような笑顔で頷いてくれた。
「僕ら、やっぱり邪魔かな?」
「いんや、このままフェイトたちが暴走してイチャイチャしすぎたら大変だからね〜。 ストッパーがいたほうがいいでしょ?」
「あはは……そうだね」
少し離れた所で呆れながらも、優しい笑顔でこちらを見つめるユーノとアルフ。
本当は、四人の笑顔をずっと見つめていたい。
回復しつつある体力を総動員して、更にギュッと抱きしめたい。
だけど、限界だったのだろう。
――――俺たちの足元に、紫色の巨大な魔法陣が現れた。
「えっ」
「これって!?」
なのはとフェイト、そして雪鳴と柚那から驚愕の声があがる。
「まさか!?」
「プレシアか!」
ユーノの予測を、アルフは答えで返す。
この魔法陣は間違いなく、プレシア・テスタロッサのものだろう。
そして魔法陣に描かれた術式文字を見るに、転移魔法だ。
恐らく我慢の限界だったのだろう。
あの人からしたら、俺とアイツの戦いすら、茶番でしかなかったのだから。
「忘れてたよ」
俺は戦いが終わって気が抜けていたようだ。
今一度、しっかりと気合を、改めて。
会わなきゃいけない人に、会いに行こう。
「さぁ、みんな行くぞ。 ラスボスのとこへ」
俺は四人をギュッと抱きしめ、魔法陣の中に入ってきたユーノとアルフも一緒にプレシアの発動された転移魔法の光に包まれた。
そしてその世界から俺たちは消え、プレシアが用意した場所へ飛ばされた。
この事件の、最後の終着点――――時の庭園へ。
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