96部分:第九話 陳宮、呂布と会うのことその六
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第九話 陳宮、呂布と会うのことその六
「私も山賊はいなくなるに越したことはないがだ」
「やり過ぎなの」
「何でもあの二人は諦めることや妥協することを知らないらしい」
この世界でもそれは同じなのだった。
「そしてその結果山賊達はだ」
「未来永劫あのまま」
「そうだ、どうもそうらしい」
それが二人に倒された者の末路であるのだ。
「困ったことにな」
「ううむ、恐ろしい存在がいるようなのです」
陳宮も話を聞いてそれがわかった。
「キムとジョンなのですか」
「変わった二人」
呂布もこう見ているのだった。
「とりあえずそういうのいるから」
「わかりましたですぞ」
「それじゃあお風呂行く」
「ああ、今わいたところだ」
華雄はこのことも話した。
「すぐに入るといい」
「わかった。それなら」
こうして呂布は風呂に向かった。当然陳宮と犬も連れている。その前に出て来たのはその賈駆だった。相変わらずカリカリしている。
「人材が来るのはいいけれど」
一人で怒っている。
「何で変なのばかりなの!?うちに来るのは」
言うのはこのことだった。
「曹操や袁紹のところは何かいい感じのが来るのに。うちはイロモノオンリー!?これってどういうことよ。何でなのよ!」
「詠、静かにする」
呂布がその彼女に言った。
「怒っても何にもならない」
「あれ、恋今帰ったの」
「山賊やっつけた」
「そう。じゃあ後はキムとジョンに引き渡しておいてね」
「改心して村に戻ったからもう終わった」
「そうなの。だったらいいけれど」
あっさりと納得する賈駆だった。
「まああの二人に引き渡したらそれこそ永遠に修行と強制労働だからね。僕もあそこまでやることはないんじゃないかって思ってるし」
「そうなの」
「あの二人は極端よ」
賈駆から見てもそうであった。
「修行と強制労働地獄の無限ループだし」
「つくづく恐ろしい二人ですな」
「あれっ、そういえば」
賈駆はここで陳宮と犬に気付いた。
「また来たの。随分汚いわね」
「連れて来た」
「それはいいけれど」
むっとした顔で呂布に返す賈駆だった。
「いいわね、ちゃんと世話しなさいよ」
「してる」
「僕の部屋でおしっこさせるなってことよ!」
彼女が言うのはこのことだった。
「猫なんかうんちだってするし。僕の部屋はトイレじゃないのよ!」
「じゃあつまづいたりして汚くしなかったらいい」
「それよりもあんたの犬や猫を僕の部屋の中に入れないの!」
八重歯を剥き出しにしての言葉だった。
「いいわね、わかったわね!」
「わかった」
「ならいいわ。じゃあその子達だけれど」
「うん」
「お風呂わいてるから。早く入れなさい」
何だかんだで優しい賈駆であ
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