暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1833話
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かりのどこか諦めたような声を聞きながら、俺はまず最初に、シャドウの中で一番前にいた数匹の臆病のマーヤを倒す。
 ……ゲイ・ボルグを横薙ぎにしただけで、臆病のマーヤはあっさりと致命傷となり、そのまま崩れるように消えていく。
 そうして次に、何故か臆病のマーヤのすぐ後ろにいた、カブトムシ型のシャドウ。
 いや、何故かって訳じゃないか。さっきの戦いを見た感じでは、このシャドウには遠距離攻撃用の攻撃方法や魔法が存在しない。
 完全に前衛役とでも言うべきシャドウなのだから、前衛にいるのは当然だろう。
 そんなシャドウに向け、俺は特に迷うそぶりもないままにゲイ・ボルグを突き出す。
 何だか背後で真田が無茶だ! とか言ってる声が聞こえたが、それはあくまでも真田の基準で見た場合の事。
 俺の身体能力と、何よりクー・フーリンから譲り受けたゲイ・ボルグの能力は、ここがFate世界とは別の世界であっても、この程度の雑魚にどうにか出来る筈もない。
 ゲイ・ボルグの穂先はあっさりと、それこそ何の抵抗もないままにシャドウの外殻を貫き、そのまま仕留める。
 そんな光景を見て、背後から聞こえてくるのは真田と桐条の唖然とした声。
 カブトムシ型のシャドウは1匹ではなかったので、そのまま他のカブトムシ型のシャドウも倒していく。
 そうしてゾンビのシャドウから放たれたジオも、ゲイ・ボルグで砕きながらそのままゾンビのシャドウを倒す。
 こっちに向けて矢を射ってきたシャドウは、その矢をゲイ・ボルグで弾きながら近づき、一撃で倒す。
 ……結局10匹以上のシャドウを倒すのに必要とした時間は、数十秒程度のものだった。
 ゆかりと荒垣はともかく、俺の戦闘を初めて見る桐条と真田は驚きに固まっていたが……それは別に、俺が悪い訳ではないと思う。
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