ペルソナ3
1833話
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見た感じからして、物理攻撃が得意そうなタイプだったしな。
だが、ひっくり返ってそれが出来なくなった以上、向こうはそれ以上どうこう出来なかった。
戦闘が終わり、どこか満足そうな表情を浮かべた真田と、クールな様子の桐条、まだ戦闘の興奮が若干残っているゆかりといった具合の3人がこっちに向かって戻ってくる。
「お疲れさんだな。さて、じゃあ先に進むぞ」
そう言いながら、俺達は再び15階の通路を進んでいく。
そうして進んでいる途中で、幾つかの小部屋で宝箱を発見し、魔法の込められた宝石や、それ以外にも用途のよく分からない代物を何個か見つけていく。
当然それらは、俺が持っていても使い方が分からないので、今回の探索が終わったら桐条グループに預ける予定だ。
そうして宝箱を開けながら歩いていると……不意に、こっちに近づいてくるシャドウの気配を感じ取る。
それだけであれば、特に問題はなかっただろう。
この階層に来てから戦ったシャドウは、最初に遭遇したカブトムシ型のシャドウだけだ。
シャドウの数は少ないと思っていたが……タルタロスの広さを考えれば、それは特におかしな事ではなかった。
そもそもの話、影時間になる度に内部の構造が変化するタルタロスだ。
そんなとんでもファンタジーの建物、もしくはダンジョンなんだから、シャドウと遭遇する事が少なくても、今日はそういうものかと納得出来ていた。
……だが、こっちに近づいてくるシャドウの気配の数を考えると、どうやら今日は色々と運が悪かったらしい。
「シャドウだ。……さっきはお前達の戦闘を見せて貰ったから、今度は俺がやる」
そう告げ、ゲイ・ボルグを手に一気に前に出る。
「ちょっ、おい、アルマー! シャドウってどこだよ!」
まだシャドウが見えていないせいだろう。俺の突然の行動に、真田がそんな声を上げる。
気配を感じる能力というのは、こういう世界では必須の能力なんだけどな。
ともあれ、通路の角を曲がると……そこには、10匹以上のシャドウの姿があった。
中にはさっき真田達が倒したカブトムシ型のシャドウの姿もあるし、2匹で1匹のゾンビのシャドウ、マジックハンド、弓を持った天使……いや、キューピッドのようなシャドウ、臆病のマーヤ等々。
まさにタルタロスのシャドウが勢揃いといった形だった。
……まぁ、当然のようにもっと上の階に行けば、これよりも強力なシャドウはまだまだいるんだろうが。
ともあれ、真田と桐条に俺の力を見せておくいい機会でもある。
そう考え、俺はゲイ・ボルグを手に一気に前に出た。
「ア、アルマー!? その数を相手に、1人では無理だ!」
「あー、桐条先輩。アクセルの事なら、心配するだけ、無駄ですよ」
桐条の焦った声と、ゆ
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