0173話『夜はいいよね』
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んが出張ることは無いっすよ。イヒヒ」
「そうだな。私としては少しばかり暴れたりなくて不完全燃焼だが、だが深海棲艦がいないのはいいことだからな」
四人でそれでその後に反省会などを開いている時だった。
「うっ!? さっむ!」
江風が思わず吹き付ける風邪で身体をさする。
「あー……そろそろ寒い季節になってくるからね。そろそろ防寒着を着こんだ方がいいかもね。夜は寒いから」
「ですね。でも……のわっちやはぎぃとかも来ればよかったのに……」
「そう言わないの。特に萩風は夜は苦手なんだから」
「それは分かっていますけどね」
川内にそう諭されて嵐はしぶしぶ引き下がった。
川内はこう見えて艦娘達の繊細な部分を見分ける目を持っている為にこういう時は気遣える気持ちを持っている。
だからなのか着いてくる子が多いのは実績ゆえなのだ。
「そういえば……川内さん」
「んー……どうしたの磯風?」
「いえ、今日か明日から秋刀魚祭りが開催されますが川内さん的にはどう考えているのかと……」
「そうだねぇ。船団護衛とかが増えそうなイメージだから頑張らないといけないなという感じかな?」
「だなー。提督は地元の漁師さん達とも懇意にしているから秋刀魚漁の時は護衛に着くのは確実だね」
それでみんなは提督の事を思い浮かべる。
なにかと町の視察に行っては町内会の人達や市民の方々と話をしてくるのを。
おそらく今日も町内会へと顔を出しに視察に行くのだろうと四人は予想する。
「ま、なにはともかく今年は秋刀魚も少し不漁らしいから取り過ぎないように注意しないとね」
「そうですね」
そうして話をしている間に夜が明けてきたのか日差しが昇ってきて朝焼けが海を照らす。
それを確認できたのか川内は声を出す。
「よし。今日の夜の巡回も終了だね。近隣の町への被害もなし、鎮守府への襲撃もなし。みんなが起きてくる前に帰投していこうか」
「「「了解」」」
それで四人は鎮守府への航路を確保しながらも帰っていく。
そして四人は鎮守府に帰投後に夜の報告担当の方の大淀に巡回報告を済ませてそれぞれ部屋へと帰っていく。
川内もそれで朝のためにいつものようにだるい表情をしながらもぐてーっと体を伸ばしながらも鎮守府の廊下を歩いている。
もう少ししたら部屋で眠るか……と考えているとそこで提督と朝の遭遇を果たす。
「あぁ、川内。おはよう」
「おはよー提督……」
「いつもながら朝はダルそうだね」
「まぁねー……」
それで提督は川内に近づいていき笑顔を浮かべながら、
「いつも夜の巡回ありがとうな、川内」
「……いいって。私はいつも通り夜戦バカを通してみんなが安心して眠れるように頑張ってるんだからその努力を分かって
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