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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第三十七話 決戦
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悔しく思っていたから。
だけど、なのはもまた強く思った。
強くなろうと。
理想が見せてくれる軌跡を辿って、いつか――――
「「いつか、私達がそれぞれの軌跡を描けるように」」
雪鳴と言葉を重ね、共に見届けた。
「……だが、そろそろだろうな」
そんな中でただ一人、この戦いの結末を既に見通した男が一人いた。
ケイジ・カグラ。
少女達の憧れが目指す最強の魔導師。
今に至るまで様々な軌跡を描いた彼だからこそ分かる、この戦いの結末。
それがわかったからこそ、彼は悲嘆の表情でそれを見つめていた。
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