93部分:第九話 陳宮、呂布と会うのことその三
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すると急に元気が出た。犬と共に寺を出てそのうえで匂いがする方に向かった。そしてそこに辿り着くとそこには火で魚を焼く美女がいた。
そこに無意識のうちに駆け寄った。すると彼女が陳宮に声をかけてきた。
「食べる?」
「えっ・・・・・・」
「一人で食べるより皆で食べた方が美味しい」
こう言ってきたのである。
「だから」
「ね、ねねは物乞いではないのです」
しかし彼女はここで誇りを取り戻した。そうしてだ。
美女のその得物を自分の服の袖で磨きはじめた。そうして自分が物乞いなどではなくちゃんと働くということを示してみせたのである。
そのうえで言うのである。
「こうして働いているのです」
「そう」
美女はその彼女を静かに見ながら。そのうえで魚を差し出してきた。
「磨いてくれた分」
「あ、有り難うなのです」
「お魚は幾らでもある」
見れば確かに何匹もあった。犬にも分けている。
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