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とある3年4組の卑怯者
25 文通
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会うことないだろうね」
 永沢が水を差した。
「うるさいね、アンタは!」
 まる子は永沢に怒った。エミリーの両親も挨拶をした。ヒデじいが通訳する。
「『また日本に来たいと思います。その時もまた一緒に遊んでください』と仰っております」
 こうしてエミリーの家族は搭乗ゲートに向かった。
「さようなら〜!!」
 皆はエミリーたちの後ろ姿に手を振る。エミリーも一瞬振り向いて手を振った。
「行ってしまいましたね・・・」
 丸尾が呟いた。まる子は彼女と対面した事が嬉しく、そして別れを寂しく感じていた。

 リリィは帰宅すると、エミリーに手紙を書こうとした。英語で以下の文章を書いていた。

 エミリーへ

 先日は一緒に遊べて楽しかったです。私にとって最高の一時になりました。また会えたら嬉しいわ。
 勉強などいろいろ頑張ってね。私も頑張るわ。

 リリィ

 リリィはその手紙を封し、切手を貼り付けた。そして母の協力で郵送してもらった。
 
 翌日、リリィは花輪に話しかけられた。
「Hey、リリィクン」
「あ、花輪クン。早速エミリーに手紙を出したわ。ちゃんと届くか心配だけど」
「Don't worry,baby。安心したまえ。メアリーが書いた住所は間違っていないよ。それからあれだけ仲良くなったんだからきっと返事は来るさ。まあ国際郵便だから少し時間はかかるだろうけどね」
「そうね・・・」
 リリィはエミリーからの返事を楽しみに待つことにした。

 リリィはまる子、たまえと下校していた。そしてエミリーに手紙を出したことを告げた。
「ええ、もう手紙出したの!?」
 まる子が驚いた。たまえが内容を聞く。
「なんて書いたの?」
 リリィは手紙の内容を言った。また、英語で書いたことでまる子から羨ましがられた。
「う〜ん、いいねえ、英語で書けるなんて。アタシも手紙出せたらいいなあ」
「なら今度まる子さんも手紙書かない?私が訳すから」
「いいね、そうしよう!」
 
 
 そして一週間後、リリィは帰宅すると、母から手紙を差し出された。エミリーからの返事の手紙が来たという。リリィはエミリーからの返事を早速封を切って中を読んだ。内容は英語で以下のように書いてあった。
 
 リリィへ

 感謝の手紙をありがとう。私も学校で友達と楽しく過ごしています。ペンフレンドができたと友達からできたと羨ましがられました。また、日本に行きたいと思います。日本の友達の皆さんにもよろしく。

 エミリー

 リリィは返事が来た事が何よりも嬉しかった。

 翌日、リリィはいつもより早く登校していた。10分ほど経って、藤木が教室に入ってきた。
「あ、藤木君、おはよう!」
「おはよう、リリィ・・・」
「あ、そうそう、この
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