暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第39話 『斯斯然然』
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然でもあった。


「さて、ではそろそろ」
「あら、もうこんな時間」


 彼が時計をみるとかなりの時間が経過しているのにカリムも気づいた。


「ほんなら、私たちも」
「うん」
「今日はありがとうございました」
「また機会があったら是非来てくださいね」


 なのはたちのお辞儀に会釈で応えると、お見送りを彼女にもさせようとカリムはパネルをたたく。すると、


「あのときは本っ当に申し訳ありませんでした」


 先ほどのなのはたちのお辞儀より深く頭を下げているシャッハがそこにいた。


「……シャッハ?」
「――っ!?」
「お話中でしたか」 
「あ、いえ、これは...」


 話し中であることに間違いはないし、それにたいして咎めることもないのだが、会話しているようには見えず、誰かに謝罪をしているのは明らかであった。
 席を立ち扉の前にいるなのは、フェイト、はやてとクロノからは画面は見えずにいるが、何かあったのだろうと小首を傾げる。


「そちらの方になにかなされたのですか?」


 それから一言二言問答を繰り返すとシスターの責であるならば私が謝らないわけにはいかないと言う展開になり始めていた。


「どうしたんや、カリム?」
「んー、どうもうちのシャッハがなにかしてしまったようで」


 いくつか言葉は濁しシャッハの性格なのか罪の深さなのかわかりかねたが、この謝罪のあと正式に赴き謝罪をするようであることがわかった。
 カリムはなのはたちに頭を下げて多少時間がもらえるのがわかると、立ち上がって身なりを簡単に整え、彼女はシャッハに断ることなくその回線に割り込んだ。


「突然の割り込み失礼いたします。私はこのシスター・シャッハの上司にあたる聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアと申します。詳細はまだ伺っておりませんが、うちのものが失礼をしたようで……」


 そうして頭を下げた。


「もう一度確認するわ、シャッハ?」
「……はい」
「あなたはこの方に……失礼、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」


 カリムは画面に映し出された男性に軽く会釈する。


「コタロウ・カギネと申します」
『――え!?』


 思わずなのは達は声に出してしまった。


「ん? なんだ、フェイトたち知り合いか?」
「知り合いも何も……」
「うん。私たちと同じ六課の局員やもの」


 はやてはフェイトとなのはの応えにこくりと頷く。カリムもその会話が耳に入り全員にわかるようにシャッハ、コタロウを映し出した。映し出されたシャッハは顔をゆがめて狼狽する。


「それで、シャッハ? 貴女はこの方に何をしたのですか?」


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