暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第39話 『斯斯然然』
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ェイトはヴィヴィオの説得に成功しスバルたちに任せると、はやてたちはヘリで移動すべく、屋上へ移動した。






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 なのはとフェイトの聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアという女性に対する第一印象は物腰が柔らかいというもので、自分たちの想像する騎士筆頭であるシグナムとは比べることのできない風格を持ち合わせていた。お互いに自己紹介を済ませ久しぶりに顔を合わせるクロノとも挨拶を済ませると早速本題に入った。


「私の能力、預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)。これは最短で半年、最長で数年先の未来、それを詩文形式で書き出した預言書の作成をすることができます」


 使える回数は環境も影響し年に一度で、正当性は解釈ミスを含んでよく当たる占い程度らしい。
 ただ、クロノが言うに聖王教会、次元航行部隊は必ず目を通しているとのことで、信頼性よりも起こりえる可能性に迅速に対応する、いわば注意喚起として採用しているものであるという。


「ちなみに、地上部隊はこの預言がお嫌いや。実質のトップ――レジアス・ゲイズ――がこのテのレアスキルがお嫌いやからな」


 ああいう人柄からかそれにいたるのは良くわかるとはやては首を横に振った。


「そんな騎士カリムの預言能力に数年前から、少しずつある事件が書き出されている」


 その内容の最新項にはこう書かれていた。




『太古イ結晶ト無限之欲望集イ
 交ワル地
 死セル王の下 聖地ヨリ彼ノ翼甦ヘル
 死者共ガ舞踊リ 
 中津大地之法ノ塔ハ虚シク焼ケ崩落チ
 其ヲ先駆ニ数多ノ海ヲ
 衛ル法ノ艦モ砕沈チル』




「ロストロギアをきっかけに始まる管理局地上本部の壊滅と、管理局システムの崩壊」


 正当性から考えるとよく当たる占い程度。ということであるが、裏を返せば解釈ミスをしなければ極めて高い確率で起こりえるものなのだ。数年前から表れ始めていることから解釈誤差は少ないとされ、聖王教会、次元航行部隊はかなりの警戒心をもっているという。


「――これが六課設立の理由なんだね」
「そや。今まで黙っててごめんな? 不確定要素の……いや、話さなかったのは変わらへんな」
「はやて……」
「全然大丈夫だよ」


 目を伏せるはやてにフェイトとなのはは任務上話すタイミングや話してはいけない事があるのは分かるため特に気にしてはいなかった。
 そのあと、報告事項も終わり主要な用件がすむと空気が和らぎ、気づけばカリムとも旧知であるかのように会話が弾んだ。


「またそういうこと言う……」


 などと、時々クロノがからかわれるのはこの場に男性が一人しかいないのであれば当
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