暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第39話 『斯斯然然』
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とではない。彼女はここで改めてはやてと目を合わせ、職務として問いただすことにした。
「……六課設立の本当の理由、そろそろ聞いてもいいかな」
査察対策も含めてフェイトは把握しておかなくてはならない。
「そやね、ええタイミングかな」
はやてもそれに応えなければならず、いつかは話そうと思っていたと口を開いた。
彼女はカリム・グラシアに状況報告をするために聖王教会本部に訪れるので、フェイト、なのはについて来てもらいたい。そこで全部話をする。とのことだ。
「クロノくんも来る」
「クロノも?」
フェイトは自分たちの後見人の一人である自分の兄、クロノ・ハラオウンも同席することを聞き、核心に迫る重要さを認識した。
「じゃあ、なのはちゃんが戻ってきたら移動しよか」
「うん。もう戻ってきてるかな」
パネルを操作し画面を開くと、隊舎ではまず聞くことのできない子どもの甲高い泣き声が聞こえてきた。
△▽△▽△▽△▽△▽
「このコはあなたのおともだち?」
スバルたちはなのはを含め自分たちが泣いている少女一人に対して普段の訓練とは違う疲れと動揺を隠せないなか、部屋に入ってきたフェイトがまるで日常の一部であるかのようにその少女を泣き止ませたことに目を
瞬
(
しばた
)
いた。
「ヴィヴィオ、こちらフェイトさん。なのはさんの大事なおともだち」
しがみついているヴィヴィオになのはは丁寧にフェイトを紹介して注意を促す。フェイトはヴィヴィオと同じ視線まで腰を下ろし、さきほど落ちていたうさぎのぬいぐるみを拾い上げて少女のはじめてのおともだちをピコピコと動かしていた。
[なつかれちゃったのかな]
[それで、フォワード陣に相手してもらおうと思ったんだけど……]
なのはは困った顔のまま視線を流すと、申し訳なさそうに『すみません』と頭をさげるスバルたちがいた。
フェイトはなのはに微笑むとヴィヴィオと目を合わせてぬいぐるみを自分の隣に持っていき少女の説得に移った。それがあまりにも手馴れたものなので自分たちが苦労していたのがなんだったのだろうかという程である。
スバルは彼女と少女のやりとりをみながら、
[どうしてフェイトさん、あんなに手馴れて……]
[フェイトさん、まだちっちゃい甥っ子さんと姪っ子さんがいますし]
[――使い魔さんも育ててますし……]
エリオとキャロが理由を説明するとティアナも気づいたように二人のほうを向いて、
[さらにアンタらのちっちゃい頃も知ってるわけだしね]
[『……うぅ。はい』]
そのころの自分たちを思い出させた。
しばらくしてフ
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