暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第39話 『斯斯然然』
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ーさんのところかなぁ」
ティアナとスバルが言うように彼は必ず訓練に参加するわけではないことは全員わかっていたため特に疑問には思わなかった。
訓練が終わり身なりを整えた後、スバルたちは食堂へ向かう。
「でもまさか、あんな理由で下の名前、あ、シャーリーさん、おはようございます」
「おはようみんな」
『おはようございます』
そこにも彼はいなかった。
「あれ? ネコさんシャーリーさんのところじゃなかったんですね」
「え、うん。来てないけど」
もう食堂に行ってるのかなぁと彼女たちは足を運んだ。
だが、隊長陣が席に着き、ちらほらと職員が食事をしている食堂を見回しても彼の姿は見当たらなかった。
「いないですね」
「まあ、珍しいことじゃないし、早くご飯食べちゃいましょ」
エリオがぽつりと息を吐くとティアナは先に列に並び始めた。
新人達がそれぞれ全員分の食器や食料を役割分担しながら用意をし、いざ全員で席に着こうとしたとき、ティアナが先に彼に気づいた。
「あ、ヴァイス陸曹」
「ん、おぉ」
『おはようございます』
「あぁ、おはよう」
彼は少し元気がなさそうである。
「どうかしたんですか? 元気なさそうですけど」
「なにか落としたり、なくされたりしたとかですか?」
体の調子が悪そうには見えなかったのですぐに思いつく落ち込む出来事を述べてみる。
「いや、そういうわけじゃないんだが」
すっきりした顔でいる新人達を見たヴァイスはぽりぽりと頭をかきながら、小さく息をついた。
「そうだよなァ。これくらいで気分落としてる場合じゃないか」
査察日だしな。と付け加える。
「お前らも元気でいるんだし」
「私たち、ですか?」
なんだろう。とお互いを見合わせる。
「え、私たちも関係あるんですか?」
「……書類に不備があったとか」
それにしては
忙
(
せわ
)
しない職員はいない。昨日の遅くには仕事は片付いているからだ。中には眠そうに話している職員もいるくらいである。
「え、っと、何ですか?」
少し考えたくらいでは査察に関してくらいしか考え付かなかった。
ヴァイスはそんなもんかねぇ。という具合に息を漏らし、
「コタロウさん今日からいないのに」
ぽつりと言葉をはいた。
『……??』
彼の言葉がうまく理解できない。
「出張、とか、ですか?」
「なぁにいってんだ、スバル……あ、お前ら知らなかったのか?」
次の言葉も理解するまで数秒を要した。
「コタロウさん、六課の出向は昨日まで
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